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とある地方大学生との対話~すべての就活生へ①~

音声配信と初めたことがきっかけに、とある地方大学3年生の方と交流する機会を得た。
その方は、大学にはあまり行かず、いわゆる「大学生的な」感じのノリで、仲間と群れてワイワイするタイプではなかった。自分の考えをしっかりと持ち、おそらく学生時代に我々40代が一通り読んできたような本(資本論とはいわないが)を読破されているのだろう。

その方は、コロナ禍においてキャンパスにいくことができなくなり、仲間とサイゼリアすらいけない中、その行動を止めず「音声配信(プラット名:standFM)」に「恰好の好物」がいることを知った。

SNSは、いろんな人がいる。中には悪意の第三者もいると教育されているとは思うが、匿名性を保ち、声という「隠すことのできない自分」を晒して交流するstandFMは、その方にとってフィジカルな接触が外的圧力で閉ざされた2020年の春において、最高の学びの場になったのは事実だろう。

鬱で家に引きこもる人。会社3つ倒産させた経営者。上場企業でタワマンに住んでいるパイロット。北関東の大学にいては絶対に出会うことができない人々がそこにはいた。そしてその人たちとの何気ない交流がその方には、大きな影響を与えた。

そんな中、その方から「ちょっと就活の自己PRを一緒に考えてほしい」との相談があった。本名も知らない、北関東の大学生にどこまで力になれるかはわからないなと思いながら、初めてその方のお顔を拝見しながらいわゆる「キャリアコンサルティング」※ただしゃべっただけを1時間ぐらいした。

頭脳聡明 回転が速い。話も的を得ている。
ただ何かが決定的に足りない。

私は1時間の対話を経て感じたのは

「ストーリー」

なのだと痛感した。そして就活において、どうやったら内定が取れるのか?その結論がありありと分かったきた。
ストーリーなんだと。みんな真面目で、ちゃんと靴を並べるように育てられてきている。国立大学なんて何教科もきちんと勉強して、合格を勝ち取っている。ただそれは

「敷かれたレールを、脱線することなく駅までたどり着いた」

だけなのだ。(悲観的な意味ではなく)自分でゴールを決めて、大海原にこぎ出でて、内定というゴールをつかむには、今まで言われてきた「ちゃんとする」ことから「こんなこともできる」という可能性をいかに相手に伝えるのか?なのだと。

就活で勝つには、いかに自他共に「うん、うん、わかる」というストーリーを生み出すか?すべてはこれなんだと感じた。

続く

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