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[カネアキ・ヘイアウ + プウ・オ・マフカ・ヘイアウ + ケアイヴァ・ヘイアウ + ウルポ・ヘイアウ + パフア ・ヘイアウ + クカニロコバースストーン + ペレの椅子 + カネアナ洞窟] 目的地ではない所にたどり着いた時は、そのたどり着いた先が引き寄せられた所

古代ハワイアンが神様に祈りを捧げる場所としてきたヘイアウには日本の神道或いは、ネイティブアメリカンのシャーマニズムとは全く違うエネルギーが流れています。それはヘイアウが神様とつながる聖域というよりはむしろ、神様へ捧げる場所という意味が強かったからかもしれません。

ハワイには四大神と言われる、「Ku(クー)戦いの神であり、山や海の神」、「Lono(ロノ)農耕や繁栄の神」、「Kane(カネ)万物の根源であり、生命の神」、そして「Kanaloa(カナロア)海の神、そして死者の世界の神」が崇められており、各々のヘイアウにはその時代に必要であった神様が祭られていたとされています。

はじめてヘイアウを訪れた時に受けた心象は、なんてのんびりとした場所という空間的な印象が強く、ほとんどの神様は必要な時に宇宙からヘイアウへ降りてくるイメージも受けました。この考え方は神道にある神籬と同じであり、もし仮にハワイでたどり着けないヘイアウがあったとするなら、そのヘイアウは場所であり、寧ろそのエリア全体に神様が常に宿っていることを思い出してください。そして、そのエリアを訪れることができたことが神様からのお招きです。是非、ハワイ独特の神様とのつながりを体現してみてください。


カネアキ・ヘイアウ(Kaneaki Heiau) ー 7142 Makahuena Pl, Honolulu, HI 96825, USA

15~17世紀に建てられたとされるカネアキ・ヘイアウは、農耕や繁栄の神として知られるロノを建設当初は祭ってきたとされ、17世紀ごろのカメハメハ大王時代には多くの戦いがあったためか、戦いの神であるクーが祭られていたとされる。ヘイアウの中でも、その保存状態はよく、その当時の建物が一部、残っている。

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私が訪れた時には完全CLOSEDとなっており、カネアキ・ヘイアウまでたどり着くことはできませんでした。ところが、このカネアキ・ヘイアウがあるマカハ渓谷一帯にとても強い引き寄せエネルギーを感じてしまい、後日、入ることができないカネアキ・ヘイアウまで、再び訪れることにしました。

マカハ渓谷エリア

マカハ渓谷に宿る神様のエネルギーはとても力強く、そのエリアに入り込む者を一瞬、Uターンして引き返そうかと迷わせます。そして前に進んでいく者の目の前には雄大な山と空が現れ、どんどんと引き込まれるように前に進ませます。

Mākua Keaʻau Forest Reserve

入り込んだ先には野生の鶏やクジャクがいたりして、「いつの時代だっけ?」と思わせるような時間の流れに出会います。

野生の鶏たちが餌を求めてやってくる
のんびりとした朝の時間を過ごすクジャクたち

ヘイアウは儀式を行うために用意された場所として、ある意味、日本の神籬のような清浄な場所です。ハワイの神様は常に自然の中に存在しており、ヘイアウを訪れる際にはその周辺一帯から受けるエネルギーを感じてみてください。


プウ・オ・マフカ・ヘイアウ(Pu'u O Mahuka Heiau State Historic Site) ー 59-818 Kamehameha Hwy #96712, Haleiwa, HI 96712, USA

逃避の丘を意味するプウ・オ・マフカはオアフ島最大のヘイアウであり、特に勝利と平和をもたらすために使われた祈祷儀式場である。戦いの神であり、山や海の神であるクーが祀られていたとされ、生け贄を捧げる儀式もあったとされる。

プウ・オ・マフカ・ヘイアウ
プウ・オ・マフカ・ヘイアウから見渡す海と空
プウ・オ・マフカ・ヘイアウ周辺の散歩道

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山中の先にあるプウ・オ・マフカ・ヘイアウは、とても立派で、堂々としたヘイアウでした。戦々恐々させるような山城のイメージはなく、寧ろその名の由来通り、逃避の丘のエネルギーが強く、怯える力を逆に戦いの源に変えるべく、クーが祭られていたのではないか、と思いました。その反面、平和への願いも大きく残されており、特に石で囲まれた城中には守りのエネルギーが滞在していました。

このヘイアウは日中と夜の顔が全く異なることもわかります。昼間はおおらかなオープンな心象を持ちますが、夜には城石の中に脈々と息づくエネルギーが穏やかに円周しながら流れているようです。このエネルギーが城石の外へ放出されないには理由があり、この場所にとどめておくべきエネルギーだからのようです。


ケアイヴァ・ヘイアウ(Keaiwa Heiau)ー Kailua, HI 96734, USA

癒しの寺院と呼ばれるケアイヴァ・ヘイアウは古代ハワイアンの医療センターとされ、医療を学ぶ者への訓練所であったとされる。このヘイアウでは特に、病気からの回復や心の癒しを求めて祈祷が行われており、今でもその癒しを求めてたくさんの人々が訪れる。

ケアイヴァ・ヘイアウ州立公園
ケアイヴァ・ヘイアウ内
ケアイヴァ・ヘイアウ内

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ケアイヴァ・ヘイアウはとてものんびりした雰囲気と、穏やかな気が流れており、今も昔も何一つ変わっていないとメッセージがありました。多くの白蝶が目の前をふわりふわりと飛ぶ姿を見ながら、「ここは安全な場所だから、心にまとっている鎧を脱いで平穏を味わってほしい、そしてその感覚を覚えてほしい」、と伝えているかのようでした。

白蝶

ウルポ・ヘイアウ(Ulupō Heiau) ー Kailua, HI 96734, USA

オアフ最古として知られるウルポ・ヘイアウは北極星を正面に仰ぐように建てられ、農耕の神 ロノを祀っていたとされる。もともとは五穀豊穣・海を守るための神様を祭る祭祀場であったが、その後には戦勝祈願のための場所として、生け贄を祭壇するルアキニ・ヘイアウに変容していったとされる。

ウルポ・ヘイアウ
ウルポ・ヘイアウからの眺め

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住宅地の奥の方にあるウルポ・ヘイアウには少し閉塞感があるかなと思いきや、視界がとても開けたおおらか且つ、穏やかなエネルギーが流れている場所でした。今は野生の鶏たちと人間が共同生活をしているようですが、実は昔からこの状態は何一つ変わっていないといった一定のエネルギーが漂っていました。

ウルポ・ヘイアウを安住の地とする野生の鶏
ウルポ・ヘイアウに住む鶏家族



パフア・ヘイアウ(Pahua Heiau) ー 7142 Makahuena Pl, Honolulu, HI 96825, USA

ハワイカイの住宅地にあるパフアヘイアウは万物の根源であり、生命の神 カネが祭られていたとされる。

パフア・ヘイアウ正面
パフア・ヘイアウ側面

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住宅街を通り抜けて行き止まりにあるのがパフア・ヘイアウであり、そのたたずまいには、「どうぞ、中へ入ってきてください」と言わんばかりに、招客する包容力です。丘の斜面に残る城石や磐座にはその一つひとつに思い出が残されているようで触ってみたくなります。
白蝶も近寄ってきてはふわふわと辺りを遊覧しており、気が付くと白蝶と同じようなペースでブラブラしてしまう時間となりました。

白蝶たち



クカニロコバースストーン(Kukaniloko Birth Stones) ー Kamehameha Hwy, Wahiawa, HI 96786, USA

太古の昔、王家の出産場所として使われていたクカニロコバースストーンは、左サイドに18個、右サイドに18個と並べられた計36個の石に、父親となる王様と関係者の方達が座りながら出産を待ち、いよいよ出産が始まると、妊婦である王妃はクカニロコバースストーンへ運ばれ、そこで出産が行なわれたとされている。その謂れにより、安産や子宝を求める祈願者がこの地に後を絶たない。

クカニロコバースストーン入り口

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私が訪れた時には門が閉まっており、許可を持つ者だけが入れるという標識がありました。上記の写真のショットから見渡していると、そもそも私が入るような場所ではないという気持ちが湧いてきました。それはご縁の有無ではなく、また招かれた・招かれていないというわけではなく、この距離で充分、つながれると思えたからです。そして「時期が到来したらこの場所を思い出すから、必ずまたやってくるよ」といったメッセージが湧き出てきました。

実はクカニロコバースストーンにたどり着くまでに周辺を3周ほど巡回しており、というのも駐車場はなく、目立つような看板もなく、訪れる人や車もなかったため、一か八かでカーナビが示す交差点で、行き止まりの道へと導く信号機が青になるのを待ち、思い切って曲がってみたところ、目の前がクカニロコバースストーンへつながる場所でした。

カネアキ・ヘイアウでも同じ経験をしましたが、実はその場所にピンポイントでたどり着かなくても、そのエリア全体にあるエネルギーが自分の魂やエネルギーと呼応をすることがあります。

クカニロコバースストーンはカネアキ・ヘイアウとは少し違っていて、時期が到来したらまたやってくる、ということです。ご縁とは今・過去・未来の中で、つながるタイミングがあり、自分のエネルギーがそのタイミングを引き寄せ・引き寄せられて出会うのかと新しいことを学んだ気持ちになりました。


ペレの椅子(Pele's Chair) ー Kalanianaole Hwy, Honolulu, HI 96825, USA

ハワイ島キラウエア火山のハレマウマウ火口に住んでいるとされる火の神 ペレが休憩するために座った椅子がペレの椅子である。

ペレの椅子
ペレの椅子

火の神であるペレは穢れを浄化する力があるとされ、気汚れ(穢れ)のもととなる負のエネルギーを断ち切り、燃えるような熱いエネルギーを与えてくださるとされている。

ペレの椅子

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ペレの椅子にいくにはマカプウ・トレイルの駐車場から舗装された道路ではない方に向かうとたどり着きます・・・と言いつつ、まるでRobert FrostのThe Road Not Takenを思い出す経験となりました。

マカプウ・ポイント・ライトハウス・トレイル

早朝からとても多くの人々がトレイルを歩き始めており、てっきり皆さんがペレの椅子へ向かうものだろうと思いつつ、遠くに見えるペレの椅子らしき岩もあり、どうしようかと悩んだ挙句、舗装されている道を歩いていくと、その先にはライトハウスがありました。

ライトハウス

道中に何度も何度も、「もしあの舗装されていない道を選んでいれば今頃ペレの椅子に到着しているんじゃないか?」と、舗装されていない砂利道を上から眺めながら、ライトハウスへ向かう道は後悔と自分の優柔不断さで心は憂鬱でした。ところがこれもお導きだったようです。

マカプウ・ポイント・ライトハウス・トレイルから見えるご来光

ライトハウスへの道なりにはいくつもの絶景ポイントがあり、特に朝日の神々しさに心が奪われるほどでした。

マカプウ・ポイント・ライトハウス・トレイルから見えるご来光

今回はRobert Frostは踏みなれていない道を通して新しい経験をしたということですが、私は踏みならされた道と、踏みならされていない道の両方を取ることで時間と労力はかかりましたが、計り知れないものを得ることができました。


おまけ

カネアナ洞窟(Kaneana Cave) ー 86-260 Farrington Hwy, Waianae, HI 96792, USA

カネアナ洞窟は神様が宿る神聖な場所として、古代ハワイアンが神事を執り行ってきたとされ、人間の立ち入りが禁じられいたとされている。また、魂の通り道とも言われており、亡くなった方の魂が一旦、この洞窟で滞在した後、昇天すると信じられてきた。

そのためか再生への道とも解釈され、新しいことを始めたい方や今までの生き方とは違う自分になりたいという方がカネアナ洞窟を訪れては祈りを捧げる。

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カネアキ・ヘイアウのあるマカハ渓谷より引っ張られるように西に進んでいったところに突然に現れたのがカネアナ洞窟でした。カネアナ州立公園にあるカネアナ洞窟にはとてつもない魂群と精霊たちが多く存在してます。

カネアナ州立公園
カネアナ洞窟正面
カネアナ洞窟正面

真っ暗な中を入っていっても真っ暗のままというぐらい、辺りが見えない状態の中、感じるものは一つ二つの精霊からの響きではなく、多くの精霊や魂の息です。

カネアナ洞窟内部 正面

突然に現れた私をじーっと見ているというか、見られているというか、それでも疎外感や敵対心、怒り、或いは恐怖心を感じることは全くなく、ただこの場所に滞在している霊魂たちが私を見ているという感じでした。

岩に触ろうと真っ暗の中近づいていくと、「おい!」と言われんばかりに、足元にある石につま先があたり、「あ!あの世じゃなくて、現実にいるよ」、今に戻されたような気がしました。様々な霊魂、精霊さんがこの洞窟に今なお、いらっしゃるようです。


カネアナ洞窟内部 左側
カネアナ洞窟内部 左側

そして、「今、ここに、いる」という感覚を強く持つと、不思議と祓祝詞を口ずさみ、魂の浄化と慰霊鎮魂の気持ちとなり、じっくりとこの時間を過ごすという気持ちになりました。

カネアナ洞窟内部 正面手前

洞窟は大きな光が差し込んでおり、あたたかいエネルギーが入ってきていることも感じました。

カネアナ洞窟を背に見える出入り口


私たちは高次である宇宙へつながればつながるほど、よりパワフルな引き寄せの法則を体現することができ、ひいては物事を動かすために必要なエネルギーを養います。そのエネルギーをつかみ取るためにも、中今(なかいま)を生きることです。中今とは過去を振り返らず、未来へ望みを託すこともなく、今に向き合い、今を全力で生きることです。高次へつながることは容易いことではありませんが、成し遂げた先には必ず、浄土があります。常に中心は私であり、あなたです。

今を大切にお過ごしください。



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