マガジンのカバー画像

YouTube『百年経っても読まれる小説の書き方』

16
誰も言わない感想と文章の分析。 かなり本気の小説創作論。チャンネル登録をしよう! https://www.youtube.com/channel/UCRPUTEZPFUEvKSI…
運営しているクリエイター

2024年6月の記事一覧

YouTube Shorts 36秒。ダイジェスト書評『限りなく透明に近いブルー』村上龍

書かなきゃいけないことが、ちゃんと書いてある。 1976年芥川賞受賞作品。 ポルノグラフィでありながら、なぜ純文学なのか? 暫らく前から気付いてはいたんだけど、私のShortsはかなり観られている。Shortsは15秒から1分の短い動画。世の中の人は忙しいから、あんまり長いのは観たくても暇がない。 こちらが今回の書評本編。18分3秒。かなり言いたいことが言えた動画だと思う。 ダイジェストの方は36秒で、この書評のいいところをバッチリ切り取っている。 それでね、問題

YouTube書評『午後の曳航』三島由紀夫

252、『午後の曳航』三島由紀夫。誰も言わない感想と文章の分析。 三島由紀夫の小説を読んでいると、必ず感じる彼の気配。彼の顔や手や身体の存在。でも、例えば夏目漱石の小説を読んでいても、絶対漱石の顔は思い浮かばない。三島由紀夫の自意識は非常に強力。 『午後の曳航』では、他の作品と比べて彼の自意識が少し薄らいでいる。何故ならば、小説は三人称だけど、視点が頻繁に変わっていくから。 『午後の曳航』 三人の登場人物の視点の変化を書き出してみた。 ページ数は新潮文庫、令和三年十一月

YouTube書評『エンジェル』石田衣良

長編推理小説、2002年発行。 タイトルに意味が無い。 テーマにリアリティーが無い。 小説の構成に問題あり。 推理小説のタブーを犯している。 小説に気合がなくて、ひょっとして作者はこの作品を書きたくなかったのではないか、と邪推してしまう。たまたまいくつかプロットを出版社にプレゼンして、ヤバいことに一番書きたくないのを依頼されたぜ、みたいな。 251、『エンジェル』石田衣良。誰も言わない感想と文章の分析。 動画が20作入った再生リスト、書評「誰も言わない感想と文章の分析