「洗脳・説得」の手法から学ぶ。
大学時代、心理学を専攻していた自分が
社会人となり、様々な詐欺の勧誘に対峙していくなかで、自己防衛として社会に共有したい内容があったので共有する。
タイトルの通り「洗脳・説得」に関して。
こういったテクニックは何も、詐欺師だけが使っているわけではない。
セールスマン、管理職、政治家、ネットビジネスを勧誘してくる人(※マルチは一応詐欺ではないらしい)、ナンパ師等々、
ありとあらゆる局面において、人は相手に対して自分の影響力を働かせようとしてくる。
弱肉強食の世界で搾取されない為には、
「手口を知る」ということが最も重要である。
これから紹介する内容は、悪用することも容易であるが、出来ればポジティブな目的の為に活用して欲しい。
洗脳と説得の定義
→仕掛ける側の意図にある。
洗 脳=仕掛ける側が得をする。
説 得=WIN-WINの関係になる。
第1章 洗脳の4ステップ
1 解決策を模索させる。
→問題意識を持って貰う。
喉が乾いていなければ、水を飲ませられない。
2 時間的プレッシャーを与える。
→本日の22時までに登録して頂ければ半額!
今すぐ申し込めば、初期費用無料!など。
3 損失を意識させる。
→1000円拾ったときと、1000円落としたとき。どちらが感情が揺れる?(普通は後者)
EX: 今日申し込まなければ、100万円を得る機会を失うことになります!
4 信用できそうだと認識させる。
→人は、自分より知識を持っている人間を信用する。
第2章 説得力が高い人の3条件
1 外見が良い(悪くない)
→YOUTUBEやTikTokで再生回数が多いのは美男美女。同じことを不潔で太っている人がやっても誰も見ない。そのくらいに、人の見た目は評価される。
気をつけるポイントは4つ。
(1)服装→清潔感が大事
(2)髪型→月に1回は整える。
(3)爪 →男性は手を想像以上に見られる。
(4)眉毛→整えると印象がかなり変わる。
2 声が良く、コミュニケーション力が高い。
→内容が薄くても、声と話し方が上手かったら評価される。
3 ポジショニングが上手い。
→「この人の話は注意を払って聞くべき」と思わせることが需要。
Ex: 野球を例にしてみると。
おじさん:「脇を締めて、顎を引いたほうが良い打球が打てるよ」
貴方:「うるせえな、く○じじい」
同じ内容でもポジショニングが最高だとこうなる。↓↓↓
イチロー:「脇を締めて、顎を引いたほうが良い打球が打てるよ」
貴方:「脇を締めて..顎を引く!ありがとうございます!!」
ポジショニングによって、言葉の威力が全く変わってくることを伝えたいのだが、伝わるだろうか。
上の図は、マルチ商法の勧誘でよくあるパターン。
まだ自分でマルチの魅力を上手くプレゼン出来ず、新規を洗脳できないBさんが、「Aさんは月収200稼いでてタワマンに住んでる凄い人なんだよ!だから1度会ってみてくれ!」と虎の威を借りて、Cさんを引き込もうする。
Cさんは、まだ会ってもいないのに
「Aさんはすごい人」という認識をもって話を聞きに行く。(専門用語でT-UPという。)
ちなみにいま私は、マルチ商法の勧誘を受けていて、Cさんの立場にいる。
第3章 洗脳トークのコツ
★ストーリを語ること。
→宗教団体が、アニメや映画を作るのは、
洗脳するのに最高のツールだから。
人は多少、論理がおかしくてもドラマティックな物語を信じようとする。
Ex: 佐村河内が耳の聞こえない作曲家だという物語→ゴーストライターが発覚する前から耳が聞こえていないことに疑問を覚える場面は多々あったが、人々は、聾唖者で偉大な作曲家の物語を信じたがった。
もし何かを伝えたいのであれば、
ドラマティックなストーリーを作ろう。
ストーリーを伝えるコツ
1 注意を引くような表現
→ユウチュウブであればサムネイル
会話であれば、言葉のチョイス。
2 必要な背景知識を伝える。
3 真実味を担保するような証拠を提示する。
→3のための2でもあるが、
相手がそう思い込めるような内容であれば構わない。
例: その投資が儲かるということを言いたかったら、身に付けるものを高額にする。
お金持ちの有名人もやっているよ!と紹介する。など。
4 相手の反応を見ながら話す。
→注目して欲しい時に間をとったりする。
相手の注意を引くように工夫する。
※これは才能ではなく、努力の積み重ねによって向上するもの。
本番と同じように、何度も話して練習する。
第4章 説得力を高める秘訣
1 親近感
某Youtuberが要所要所でカルピスを飲んだり、
庶民的な感覚を持っているということをアピールするのは、意図的でなくても視聴者に対して親近感を覚えさせる。
また、自分のことを知って貰って親近感を覚えて貰うよりも、相手のことを知っておくというのが重要。(人は承認欲求の塊なので有効的)
2 好奇心
好奇心は時に命よりも優先されるほどの欲求
よってこれを刺激することで相手の心を支配できる。
→質問と情報操作により刺激する。
Ex:
貴方「どんな時に人を好きになりますか?」
相手「ん〜なんだろう。(深く考えたことがないので答えも曖昧になる)」
→貴方は、その質問に対する完璧な答えを準備しておく。
そうすることで相手の好奇心を刺激し、かつ知識を披露することで、以前の章でも紹介した信頼を与えることにもつながる。
ポイントは、相手が求めている答えを自分が全て知っているかのように見せかけること。
これを実践するには、徹底的な情報のインプットが不可欠となる。
プレゼンにおいては、質問して欲しいポイントを2、3個作っておき、
質問させて(サクラを仕込んでも良い)
想像を上回る答えをすることで効果が高まる。
3 共感と同情
同情は他人事
→かわいそうだなあ。
共感は自分ごと
→私も本当にそう思う!
説得力を上げるには、
同情ではなく共感をさせる。
共感をさせて、感情を共有したうえで、
本題に入ることによって、
今まで相手の意見でしかなかったことが
自分の意見でもあると勘違いする。
自分「あの人、いつも怒っているよね」
相手「いや、ほんとそうだよね」
自分「あの人がいつも不機嫌なのは、自分で仕事を生み出す能力がなくて、組織に依存しているからだと思うんだよね!」
相手「うんうん(そんな気がしてきた。)」
自分「これからは個の時代だから、自分で稼ぐ力が必要なんだよね。俺たちもちゃんと勉強しないといけないな」
相手「ほんとその通りやね(何勉強すればいいんだ?)」
※「ロバに水を飲ませるには、喉を乾かせなければならない」という諺の実践↑↑↑
第5章 結 論
・世の中は、弱肉強食
・勉強しなければ搾取される。
・仕組みを知ることで簡単に騙されない。
・むしろ対人関係を優位に進められる。
私の尊敬する、個人投資家
ウォーレン・バフェットさんは、
こういった言葉を残している。
「理解できないものには投資するな」
詐欺師は、我々に冷静な思考をさせないように
あらゆる手段を尽くしてくる。
冷静に考えて、自分が理解できないものには
手を出さないようにすると良い。
そして私個人として言いたいこと
受動的に得る情報に価値はほとんど無いということだ。
もし、貴方が利益を得たいと思うなら、
自分の足を使い、持てる全ての力を使って能動的に情報を収集する必要がある。
情報の非対称性を利用されてはいけない。
徹底的に情報をインプットすることで、
我の「受動の不利」を補い、敵の「主動の利」を減殺するのだ。
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