#17|DIYで和室リノベ 〜和室の存続問題〜【空き家再生】
こんにちは、365 WORKSのフジイです。
福岡・田川の空き家を賃貸物件にリノベーションするシリーズ。
以前の記事にて完成した全貌を大まかに紹介しました。
セルフビルドで制作したリノベーションの工程を、
今回からは作業内容別になるべく詳しく紹介していきます。
▼まとめの記事はこちら
今回は「和室をリノベーション」した内容をまとめました。
この記事では、デザインから素材の選別、制作過程まで
順序立てて詳細に説明しています。
築古物件の和室をどうするか考える
数年空き家として放置されていた、築34年のこの物件。
4部屋中3部屋が和室・畳敷きで、緑色の壁・傷んだ畳・目透かし天井のよくある和室でした。
リノベーションをするにあたり「間取りの変更」をどうするか大いに悩む部分です。
大々的なフルリノベーションであれば、
「寝室用に個室を残して、3部屋をぶち抜いて巨大な一部屋にしてしまう」とか。
そこまでしなくとも和室をそのまま残すのか、洋室にしてしまうのか、和洋室のような部屋にするかなども考えられます。
間取りを考える
今回の物件では、『二間続きの和室(図面上側)と居間+キッチン(図面下側)』の
2ゾーンをどう使うかが間取りの変更に関わるポイントです。
賃貸物件として当時イメージしていた入居者の想定が
「ご夫婦2人」or「子供1人の家族」。
ある程度のプライバシー確保するために
『部屋の区切りは残した方が良い』という結論に。
諸々を考慮し、以下のような空間、間取りの変更に決めました。
続いてどんな空間にするかデザインした内容を紹介します。
空間をデザインする
『①和室 → 和室のまま(畳を新しくする)』
立派な床の間や違い棚が残っていたため、
せっかくの和風建築を活かす目的でキレイに戻すほうがいいと考えました。
更に小さな子供がいる場合、和室は結構役に立ちます。
(個人的な経験からも)
『②和室 → 和洋室化(畳を撤去し、板間にする)』
①の和室の隣のこちらの和室は、押入れが2つありました。
現代のライフスタイルだと押入れは、なかなか使いにくい部分があります。
そのため片方の押入れは『クローゼット』に。
もう一方は『ワークスペース』に改装することにしました。
それに伴い床も板の間に変えます。
③居間 → 洋室化(畳を撤去し、板間にする)
和室の居間として使われていたこの空間は、がらっと変えて洋室な雰囲気にすることに。
床を板間、壁を板張りにすることで、ミッドセンチュリーな空間に変えます。
④キッチン → LDK(建具を撤去し、一部屋として使う)
③の居間と続きの空間で、キッチンも新しくするので一間のLDKとして使えるようにします。
建具を撤去し、同じ床材を貼ります。
以上が、『和室を残すか、無くすか』悩みに悩み抜いた結果でした。
大々的な間取りの変更はなく、コスト面も考慮し、空間を最適化するに至りました。
完成した空間のまとめ
①和室
②和洋室化
③居間
④キッチン
まとめ
自分で所有する物件だからこそ、投資するのも自分です。
やりたいことをやりまくってしまったら、投資金額を回収するまで途方もない時間がかかってしまうので、折り合いがつくポイントを徹底的に自問自答できることがいい点ですね。
壊しすぎず、なるべく低コストでできるリノベーション。
ぜひ参考にしてみて下さい。
▼家全体がコチラ
日本の社会問題でもある“空き家問題”。
リノベーションの観点で“空き家問題”を解決することを目的に
空き家再生を行っています。
福岡・田川の空き家を賃貸物件にリノベーションするシリーズでは、
築古物件のDIYノウハウをメインに発信していきます。
お読みいただきありがとうございました。
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フジイ トモキ / 365 WORKS・代表
(@365_works )
「家をつくる、日々をつくる」を コンセプトに
住宅リノベーションを デザイン・セルフビルドを行う
「365 WORKS」代表。
1990年岡山生まれ。
大阪モード学園インテリア学科卒業後、設計事務所、東京で工務店、ライフスタイルショップを経て独立。
現在は広島を拠点に住宅リノベーションのデザイン・設計・セルフビルドをしています。福岡県田川市にて空き家をリノベし戸建賃貸物件を運営中。
proshirout(プロシロウト)というグループで「立ち飲みイベント」や「ラジオ」をDIYで企画制作をしています。
主なお仕事
・住宅のリノベーション
・家具の製作
・DIYの相談、手助け
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