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#10|福岡・空き家賃貸物件が完成しました! 【空き家再生】

こんにちは、365 WORKSのフジイです。

第1話でお知らせした『地方にセルフリノベで賃貸物件をつくる』計画が
無事に終わり、ついに物件が完成しました。

今後少しづつ、部分ごとに詳しくまとめた記事を公開していきますので、
リノベーションや物件修繕に役立ててもらえれば嬉しいです。

計画のおさらい

BEFORE

平面図
畳敷きだった居間
古いシステムキッチンを撤去した台所
タイル+花柄クロスが古さを演出
黄ばんだ洗面化粧台

築古34年のよくある平屋で、
設備も劣化が進みあまり綺麗とは言えない状態でした。

しかし躯体(家本体)はしっかりしており、
内側の表層のみ綺麗にすれば十分使える状態でした。

AFTER

およそ1ヶ月半の工事期間を経て、
このような感じに様変わりしました。

リビング

リビング

リビングは畳から板間に変更。

緑色だった土壁は白く塗装し、
床と壁にラワン材の板張りしアクセントに。

残す部分は残し、適度な古さを活かし
ヴィンテージな雰囲気の空間を目指しました。

キッチン

キッチン

古いシステムキッチンを解体した後は、
リビングと統一したラワン材でオリジナルキッチンを制作。

広々としたキッチンとオープン収納で、
使い方も置く物も制約がなく自由な使い方をしてもらえます。

床は板間から素材を変えて塩ビタイルを貼り、
水に強いだけでなくと空間を分ける効果も。

個室

元和室

二間続きの和室の片方のみ板間に変更。

個室としても寝室としても使ってもらえる空間を想定しました。

押し入れだった右奥はワードローブに。
(ワードローブバーと手前に目隠し用のカーテンレールを設置)

向かって左は、隣の和室と繋がっています。

ワークスペース

元和室の右手前には、
押し入れを解体してワークスペースに改造。

簡単はカウンターを設け、
こもれて作業のできる空間にしました。

間仕切りは障子紙を剥がしただけの
格子戸を再利用。

和室

和室

唯一そのまま残した和室。

壁を塗装し、畳は表替えをし、
照明を交換しています。

洗面所

洗面所

古い洗面化粧台が残っていた洗面所には、
横長いカウンターのオリジナル洗面台を制作。

反対側に浴室があるので、
脱衣所として使うスペースにもなります。

左下には洗濯カゴ、右下にはタオルなどをしまってもらう想定です。

トイレ

トイレ

タイル貼りだったトイレは、
表面に違う素材を貼っただけだが全く違う印象に。

居室と同じような素材にしたため統一感があります。

浴室

浴室

全体的に青い印象だった浴室は、
壁のタイルとパネル貼り、床の専用シート貼りでなるべく古さを消しました。

浴槽は変えれなかったため、
シャワー一式はレインシャワーヘッドがある機能的なものを設置。

まとめ

最近よくある築古物件のリノベーションは、
全体的に解体しツルツルピカピカな“新築のような”手の入れ方をすることが多いです。

それでは費用はたくさん掛かってしまうし、
古い部分とのバランスが悪く、チグハグな家になってしまいます。

そのため今回は「今後の空き家再生計画」と「不動産投資であること」
念頭に、築古であることを最大限活かすリノベーションを意識しました。

そのために、
・デザインイメージは1950年代の「ミッドセンチュリー」
・使える所はそのまま使う
・新しく作る部分は、元の部分との調和を第一に

と、いう点を大切にしました。

日本中に無数に存在する空き家をなるべく低コストで、
最大限に魅力的になるような手の入れ方を、
この一棟目でいろいろと研究できたように思います。

日本の社会問題でもある“空き家問題”。

これを皮切りに“空き家問題”を、
リノベーションの観点で解決していきます。

これからはシリーズで細かい部分の使用やつくり方など
お届けしていく予定です。

お読み頂きありがとうございました。



フジイ トモキ / 365 WORKS・代表
(@365_works )

「家をつくる、日々をつくる」を コンセプトに
住宅リノベーションを デザイン・セルフビルドしています。

主なお仕事
・住宅のリノベーション
・家具の製作
・DIYの相談、手助け

1990年生まれ、瀬戸内→大阪→東京→瀬戸内
▶︎Blog:Magazine 365
▶︎Instagram : @365_works
▶︎Twitter : @fujii365
▶︎Facebook : Tomoki Fujii
▶︎Pinterest : @fjtomoki
▶︎note : Magzine 365
お読みいただきありがとうございました。 
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