見出し画像

365日ライカ:036 キャラクターとしての人工物。写真から見る『エヴァンゲリオン』

アニメ『エヴァンゲリオン』の特徴として、電柱をはじめとした人工物が"実線”で描かれているというものがあります。

通常は1枚絵の背景として描かれる要素が、キャラクターと同様に”セル画”的な絵で描かれているということです。

画像1

Leica M10-P, Apo-Summicron M 50mm ASPH.

これはつまり、電柱などの人工物もキャラクターであるという『エヴァ』の根底に流れる哲学を象徴する描写です。

画像2

Leica M10-P, Apo-Summicron M 50mm ASPH.

自分にとって写真の原体験は、『エヴァ』とスタンリー・キューブリック監督作品、そして2004年に東京オペラシティ アートギャラリーで行われたヴォルフガング・ティルマンス展です。

そのため、人工物は自分の中で重要な被写体となっています。

画像3

Leica Q2

人の営み、与えられた役割、込められた想い、日常や非日常の象徴…。

いろんな意味が、人工物には重ねることができます。見る人にとってもそれは同様で、想像の余地がある存在だと思います。

画像4

Leica M10-P, Apo-Summicron M 50mm ASPH.

季節、時間、天気、アングル、何と一緒に写るのか。

それで大きく表情が変わると思うと、本当に“キャラクター”なのだと思います。




365日ライカや写真について更新していきます。 サポートは今後のnote執筆に使わせていただきます。よろしくお願いいたします。