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物理の子の執事

最近の息子、4年になり学校へいけるようになり、ほぼ毎日朝から晩まで研究室に籠り、学校へ行かない日は一日中物理の勉強をしている。学校か家に一日中引き籠ってるわけだ。我が息子ながら感心する。

学校へいく日は、おおよその帰宅時間を教えてくれる。実験が長引き予定が狂えば、次の帰宅予想時間をLINEで連絡してくる。時間に対しての誠実さと、人間への誠実さを感じる。あれが旦那さんだったら、なんとマメな旦那だこと。

ここまで書いて、「親のことを考えていい子だねぇ」って思われたかたもおられるだろうか?
彼が連絡を入れてくる本当の理由は、【すぐにご飯を食べれること】、【すぐにお風呂に入れること】、自分が帰宅した後、その時の気持ちでどちらか好きな方を選べるように準備を整えておいてほしい。
その要求なのだ。

LINEが来るたび、振り回されてる親の姿を思い浮かべて頂けただろうか?それでも、毎日素直にご主人さまのご要望に忠実に従おうとする私の心の中には、「かしこまりました」この言葉が巡り巡っている。

わたしは最近思うわけだ。
「長い時間親の人生に彼を巻き込み、振り回してきた。」

これからは、
「院生になり毎日研究漬けになったとしても、彼が心地よく清潔に研究に没頭できるよう、身の回りのことを整え続けたい。」
この気持ちが心の奥底から湧いてくる。

これからのわたしは、自分が主役だった人生から、影のサポーターの人生も選び取ろうと思っている。
高校卒業時、ある担任の先生から言われた言葉をよく思い出す。

「親御さんとしては大変だとは思うけど、彼が物理だけに専念できるような環境をどうぞ提供してあげてください。なぜなら、僕が人生で初めて出会った物理の力を持つ子だからです。将来、僕は楽しみにしてるんです。」この言葉をかけてくれた先生は、数学の先生だった。中学高校の一貫校に通った息子は、「物理の子」として先生方から大きな期待をもらっていた。

我が息子だからよくは分からないが、数知れない学生を見てきた教師たちが凄いというのだから、きっと凄いのだろう。そんな凄い「物理の子」の執事となれるわたしはとても幸せだ。

これからやってくる新しい時代で、水瓶座の物理の子は、きっと大活躍する「予感」がしている。なぜなら、彼は人間の目が認識できない『見えないもの』をこれからずっと研究していくからだ。この『見えないもの』にこそ、真理が埋もれていると思う。それを彼の手で掴み取って欲しいと心から願っている。


新時代、息子が大活躍している姿を妄想しながら、よく気の効く最強の執事になろう!その道も、今の私が自分の意志で選び取っているものだ。


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