A(i)ME

雨が地上に降りてくるとき、癒しの音色を演奏していること、知ってる？

ポツポツ、ザアザア、ポツンポツン、ポツポツンポツリ、ポツリポツン、ポツポツン、ザザァピチャリ・・・無限に音色が想像できる。

心を澄まして彼らの声に耳を傾けてると、私は、彼らは偉大な作曲家だったりデザイナーみたいな感覚をもつ。

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雨は、この世界の音のボリュームを上げていく。
雨が降る中歩くと車や道路、建物、傘、色んな場所に勢いよく突撃してくる。そのためか、生きてるこの世界に溢れる音のボリュームが一気にあがる。

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雨は、この世界の空間を浄化する。
雨の降る量が多ければ、道路に水たまりを作ったり、流れる小さな可愛らしい川が生まれてくる。空間を通過する際、人間が触れることができないその場所に触れていき浄化する。

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雨は、この世界の物質にデザインを与える。
傘に降りてくる雨は、透明の傘を水玉模様に変身させる。傘たちは３６５日無色透明な自分たちの姿が、大小様々な水玉模様に変身できたことで彼らの心に喜びが生まれてくる。

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雨は、草や木、花たちに沢山の栄養を与える。
高い空から、彼らめがけて一直線に降りてくる雨は、彼らを一気にびしょびしょにするが、彼らのゴクリゴクリという音もまた生まれてくる。

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人間が雨に当たると、服が濡れ、水が靴にしみこみ、ジメジメする感覚をもつかもしれないが、それは人間が持つ五感からの情報をキャッチしているだけであって、雨の本当の姿ではない。

雨は、人間たちや自然や物質に彩り豊かな時間を運んでくる。


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人間の私は、雨の中今日も歩く。
頭上からは、私が差す傘めがけ一気に飛び込んでくる。
そんな彼らを私は手を広げ受け止める。私の持つ五感が拾う彼らは、広いグレーな空からこの地上に遊びにきてくれたみたいだ。


歩く私の口の中には飴が放り込まれ「雨と飴と私」共に時間を過ごしていると、そんな私の心の中にはまた新しい喜びが生まれてくる。
私が愛してやまない優しい風と優しい雨のコラボは最高としか言いようがない。
風の声、雨の声、彼らの声は私の聴覚を優しく癒す。

雨の日も晴れの日も、私を取り囲む３６０度の世界の登場人物たちは、こんな感じで毎日私を楽しませてくれる。

私は今日も、ただ生きてるだけで、この世界からの愛を全身で感じている。
愛は、ただ生きているだけの人間に絶えず降り注いでいるのではないだろうか？雨が降る中、ふとそんなことを感じたりするのだ。
風水害にならない程度に降りてきてほしい。

A(i)　ME♡