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みちのく潮風トレイル コースガイド 20/50 釜石市 鵜住居駅~両石駅

こんにちは。岩手県宮古市あたりを中心に、みちのく潮風トレイルや三陸ジオパークのガイドをしている人です。みちのく潮風トレイルは南下と北行それぞれの向きで全線を2回踏破しています。
ゲストハウス3710というゲストハウスもやっています。宿泊に限らず宮古市に来たらぜひお立ち寄りください。

この記事は、みちのく潮風トレイルを実際に歩いた経験と写真などに基づく、コースガイドです。全線を50セクションに区切って紹介しています。八戸から南下(SOBO)での紹介をしていきますが、分かりづらい場所などは、なるべく逆向きからの写真も織り交ぜて紹介していきます。ルートが分かりづらい場所の写真には矢印を描き入れています。矢印はあえて手描きの書き殴ったようなへたくそな描き方をしています。きれいに描くよりそのほうが伝わりやすい感じがするからです。

北のスタート1番目の八戸セクションと最後の50番目の相馬セクション、この2つの記事はお試し版として無料公開しています。それ以外の記事は有料記事となります。各記事の序盤だけはお試しで無料にしていますので、続きを読む際には課金をお願いしています。

各記事は、何年もかけて、何度もルート上を両方向から歩き続けていて、現在もなるべく常に最新の情報への更新を心掛けていますので、そのためのご支援としてご理解ください。

記事は一つずつ購入だと1記事あたり200円です。また、全線の50記事をセットにしたマガジン形式で一括購入も出来ます。一括購入の場合には5,000円に割引していますので、一記事あたりは約105円となります。
購入済の記事がすでにある場合も、一括購入は必ず5,000円です。

みちのく潮風トレイル全線コースガイド(有料記事)↓

基本的にはセクションハイクを想定した情報を提供しています。テント泊の情報は、公式のデータブックやトレイルサポーターの情報が参考になりますので、あまり掲載していません。(公式にテントを張っていいと認められている場所は紹介を入れることがあります)

(この記事は2022年4月時点での情報で書いています。あくまで記載の情報は目安として、各自の自己責任にて充分な調査や計画のうえで行動に臨んでください。記載内容の正確性や、記載内容を参考にしたことにより生じたトラブルや事故等について、当方は一切責任を負いかねますのでご了承ください)


■鵜住居駅~根浜


今回は、みちのく潮風トレイルの、岩手県釜石市エリア、釜石の箱崎半島を一周する、三陸鉄道の鵜住居駅~両石駅の区間を行きます。

駅でいえば鵜住居と両石は、たったひと駅、駅間距離も2㎞足らずなのですが、その間を、東に飛び出した箱崎半島をぐるっと先っぽまで歩いて戻ってきます。
なんと約40㎞の行程です。フルマラソンか!?
そういうことで、複雑に入り組んだリアス地形を象徴する場所の一つです。

同じリアス半島でも、重茂半島や船越半島のように、まあ1日で歩くのは明らかに厳しいよねと分かっていたり、途中でセクションを中断しやすい駐車場や施設があるなら、あきらめもつきやすいのですが、箱崎半島は、道中にそういった施設や、ほどよい駐車場がほぼありません。

先っぽの千畳敷に行くだけなら、比較的整備されている白浜側をたどって往復すれば、半分ぐらいの時間で済んでしまうのですが、両石側の林道が長いですね。
覚悟して1回で回り切ってしまうか、かなりの区間がダブるのはしょうがないとあきらめて、途中を縦断して2回に分けるか、だと思います。
半島を途中で縦断して区切るかどうかのこういう選択は、山田の船越半島や、石巻の雄勝半島など、リアス半島ではお馴染みになる選択です。

そして箱崎半島はというと、道の高低差はあまりないので、歩くこと自体がきつい区間というより、純粋に「長くて脱出する道が少ない」のと、「景色の変化が少ない」「補給地点が少ない」ことが難易度を上げている区間だと思います。

先っぽの千畳敷はとても素晴らしいので、ストイックに頑張るしかないですね。

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