見出し画像

「一万円札を燃やした理由とは?」ドンキ創業の強烈エピソード満載のおすすめ本

大企業には、たいてい波瀾万丈の歴史があります。
ドン・キホーテも強烈なエピソードが盛りだくさんの企業です。

僕がおすすめの本『安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生』は、
ドン・キホーテ創業者・安田隆夫さんが書かれた本で、本当に強烈です。
商売哲学・物事の見方を学ぶため、僕は何度も読み返しています。
「商売人」「起業を目指す方」に、おすすめの一冊です。


飾りの無い「生々しさ」

創業者が書く本は、当たり障りの無い内容が多いです。
失敗や後悔は「控えめ」に、武勇伝は「大仰」に書かれているのが普通です。

しかし、この本は全く違います。
創業者・安田隆夫さんが抱えるコンプレックス、嫉妬、不平不満などが、
ここまで書いて良いのか?と思うほど赤裸々に書かれています。
そして、著者の苦しみが伝わってくるほどのリアルな描写なのです。

ちょっとだけ抜粋します。

品物を仕入れても、さっぱり売れない。従業員を雇う余裕も無いから一人で店番するしかない。万引きが多いのでトイレにすら行けない。まさに踏んだり蹴ったりだ。
一日の売上が、二千円とか三千円しかない日もあった。これでは家賃にすらならない。なけなしの全財産八百万円はあっという間に底をつき、金がないから仕入れができない、仕入れができないからますます売れなくなるという、お決まりの悪循環に陥った。
「このままじゃ潰れるか、夜逃げするしか無い・・・」

大企業となったドン・キホーテも、最初は創業者一人きりの船出。
荒波を乗り越える様子が、たくさん書かれているのですが、
中でも強烈なエピソードが「一万円札焼失事件」です。


強烈なエピソード「一万円札焼失事件」

商売の原体験を通じて、独自性にこだわる安田社長。
売れ筋の定番商品を優先的に品出しする従業員に激怒します。
ここで起こったのが「一万円札焼失事件」です。

私は担当の従業員を集め、彼らの目の前で財布から一万円札を取り出し、ライターで火を付けた。一万円札は灰皿の中で、勢いよくメラメラ燃えている。
「なにバカなことするんですか!もったいない!やめて下さい!」
従業員たちが慌てふためいたのは言うまでもない。

どうして、安田さんがここまで激怒するのか?
そして、ドン・キホーテにお客様は引きつけられる理由は何か?

答えを知りたい方は、ぜひ『安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生』を読んで頂きたいです。
商売人のひたむきさ・商魂に感動すると思います。



ドン・キホーテ、10個のミラクル要因とは?

ドン・キホーテの独自性は有名です。
・深夜営業
・圧縮陳列
・POP洪水
・権限委譲
これらの独自手法が生まれた経緯が、余すところなく書かれています。

さらに、ドンキホーテの10個のミラクル要因があります。
・モノでは無く”流通”を売る
・主権在現
・CVD+A
など安田さんの経験則から語られる独特の視点がとても勉強になります。
商売人なら、見て損はないハズです。


今回は、『安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生』をご紹介しました。このユニークな経営哲学、ぜひ読んで頂ければと思います。

なお、NewsPicksの独自記事も安田さんの凄みが分かる記事です。
合わせてご覧下さい。


今後もビジネス関連のオススメ本をご紹介していきます。
ぜひ、スキやフォローをお願いします!

この記事が参加している募集

買ってよかったもの

最後までお読み頂きありがとうございました。 何かお役に立てることがありましたら、お気軽にご連絡ください! サポートメッセージを送って頂ければ、個別に返信します。