【大丈夫?】少年サッカーのコーチにありがちな”勘違い”《3選》

S☆パパは約15年間、地域のスポーツ少年団にて子どもたちにサッカーの指導をしています。その中で感じた指導者の”勘違い”を記録しておこうと思います。この記事は過去の自分への戒め要素も入っています。現在、寒い日も暑い日も一生懸命選手への指導をされてみえる方が、過去のS☆パパみたいにならないことを願って書きます!


この記事は、以下のような方のお役に立てればと思います!

►子どもに指導をしている方
►子どもとのかかわり方を見直したい方
►子どもたちへの指導を始めよう考えている方
►子育て中のママ・パパ
►理想のコーチとは何かを考えている方 など

質問❶
あなたが教わってきた指導者はどんな方ですか?

質問❷
あなたのお子さんを指導している指導者はどんな方ですか?

私は指導者にも、いろいろなキャラクターのある方がいることを望ましいと考えています。ただし、「PLAYERS FIRST」が前提です。

「PLAYERS FIRST」とは??

ゲームは子どもたちの育成に大きな影響を与えます。関わるさまざまな分野の大人の連携により、一人ひとりの子どもたちに最も適したゲーム環境を追求していくことが重要です。
育成年代のサッカー環境に関わる大人、すなわち指導者、審判、大会の形式、保護者・サポーターが力を合わせて、さまざまな困難にも、 子どもたちにとって何が一番良いのか、という観点で判断し、解決に向けて努力していきたいと考えます。
JFAでは、特に4種・キッズ年代の大会に関し、さまざまなキャンペーンを実施しています。各都道府県、各地区の大会でも、ぜひいろいろなアイディアを出し、できることからどんどん広げていただきたいと思います。全国でのアクションで、育成年代の競技環境に影響を与えていきましょう!
                                                                                                引用元:JFA.jp

【目次】
1.【コーチにありがちな勘違い<3選>】
  (1)自分は”偉い”
  (2)自分は”指導力がある”
  (3)子どもに考えさせることが”すべて正しい”
2.【”勘違い”しないコーチになるには?】
  (1)”目的”と”目標”の違いに気づくこと
  (2)行動すること
  (3)どう行動するのか?
  (4)指導者が今すぐにできること
3.まとめ


それでは早速いきましょう!!


1.【指導者にある勘違い<3選>】

(1)自分は”偉い”

スポーツ少年団のコーチは、小学生に指導する機会が多いと思います。コーチの言うことを、なぜ子どもは聞いてくれるのでしょうか?

・うまくなりたいから?
・コーチを尊敬してるから?
・単純に”コーチ”だから?
・聞かないとお母さんに怒られるから?
・聞かないとコーチに怒られるから?

子どもや、話をする指導者によって話を聞く理由は違ってきます。本来、何のためにコーチの話を聞くのか?なぜ、そのように行動するべきなのか?
コーチと選手の関係性が日々の積み重ねでズレていき、子どもたちは誤学習に陥ってしまっている可能性があります。
ここで、指導者は”自分は偉い(威厳がある)”という錯覚をしてしまうことがあります。意見をぶつけてくれる選手や保護者がいないチームだとなおさら危険です。
”指導者”と”選手(子ども)”は、あくまで対等なはずです。
指導者は”指導者”を、選手は”選手”というポジションを精一杯まっとうするべきです。自分が”偉い”から子どもや保護者が話を聞き、受け入れてくれているわけではありません。決して自分を奢らず、文字通り裸の王様にならいように気をつけるべきです。


(2)自分は”指導力がある”

「成功(勝利)は選手のおかげ、失敗(負け)は監督の責任」

という言葉を聞いたことはありますか?指導力があるのかどうかの判断をするのは非常に難しいことです。なぜなら、成績という結果が出たとしても、その理由が”指導者のおかげ”なのか”選手のおかげ”なのかが判断しづらいからです。そもそも、もしかすると他の指導者が指導していれば、よりよい成績を残していたかもしれません。


(3)子どもに考えさせることが”すべて正しい”

「考えて、走るサッカー」

オシム監督の残したワード。その時少年サッカーの現場で何が起きたか。
こぞってコーチたちが「自分で考えろ!」「考えて走れ!」と漫画のようにベンチから叫んでいた光景が今でも忘れられません。

オシム監督は練習を通して、選手に考える”視点”を与えていました。
その練習から選手たちは「何を、いつ、どこで」するのかを学んでいます。

算数では、数の概念が分からないのに、たし算・ひき算の計算はできません。
国語では、文字を読めるようになっていないのに教科書を音読することはできません。

サッカーは、ボールを相手ゴールに入れたら得点になります。ただ、どのようにボールを動かしたり、選手が動くのかが非常に重要になります。そこには、サッカーの基礎基本が必要なのです。

例えばサッカーでいうと…
ボールを
〇止める
〇蹴る
〇運ぶ
〇奪う  …など

こういった基礎基本を選手が身につくように指導することが大切です。このような基礎基本の習得があっての、「考えて、走るサッカー」だと思います。

”考えさせる”のと、”放任”は違います。


2.【”勘違い”しない指導者になるには?】

1)”目的”と”目標”の違いに気づくこと

  目的: 最終的に到達すべきこと。つまり、”最終的に成し遂げたいこと”
  目標 :”目的”に達するまでに必要な基準


それでは、あなたは何を”目的”にして子どもたちにサッカーを指導していますか?

よくある例は…

「試合に勝つ」「県大会出場」「全国大会出場」等

です。


それでは、「試合に勝つ」「県大会出場」「全国大会出場」を達成したい”理由”は何でしょうか?
実は、「試合に勝つ」「県大会出場」「全国大会出場」等の類は”目的”ではなく””目標”にあたります。
”目的”とは、「試合に勝つ」「県大会出場」「全国大会出場」という経験を経て、子どもに何を学び、感じてほしいかになります。

例えば…
・やればできる体験をしてほしい(=自信をつけてほしい)
・悔しさをバネに、さらなる成長ができる人になってほしい 等

昔の私は”目標”=”目的”になってしまっていました。
次は、そこに気がつくためにしてきたことを書いていきます。


(2)行動すること

”勘違い指導者”にならないためにすることの結論は「”行動”すること」です。

人の行動は、以下の流れで表出されるていると思います。

❶知る→❷理解→❸行動

もちろん他にも多くの見解があると思います。ここでは、分かりやすく説明したいので上記の流れとして仮説を立てさせていただきます。

よくあるのは…

〇「❷理解」までで満足してしまっている
〇実際は「❷理解」で止まっているだけなのに”❸行動”したと勘違いしている

もしかすると、この記事を書いている私もその勘違いの一人かもしれません。

では、次に「どう行動するのか?」が大切になってきます。

(3)どう行動するのか?


【私がしてきたこと<7選>】

❶参考書や雑誌、論文を片っ端に読む
❷特に重要だと思ったものはコピーをして手元に残す
❸指導者研修に参加する
❹日々の指導で意識して学びを活用する
❺子ども変化を記録する
❻いろいろな指導者と話をする
➐尊敬できる指導者を見つける   など

このようなことをやってきました。
これに加え、特別支援教育に携わる仕事に就いてきたので、そこでも指導者のマインドを学べたように思います。
つまり、子どもへの指導について主体的に学び続け、実際の指導で積極的に活用していくことです。


(4)指導者が今すぐにできること

❶学びたい指導分野を見つける
❷その分野の本や論文を読んだり、ネットから情報を集めたりする
❸実際の指導にすぐに活用する
❹子どもの変化を記録する
❺  ❶~❹のサイクルを繰り返す

これを継続することで、指導者としての”あなた”や”子どもたち”にもポジティブな変化が見られるようになります。
これを読んでくださったほとんどの方が、これを読んで「当たり前のこと」と認識していることを継続することが大切でした。


3.まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回はS☆パパの経験から書きました。

私はこの記事を通して結局何を言いたかったのかというと

”指導者は学び続けなければならない”ということです。

学ぶべきものは、世の中にたくさんあります。それらを学ぶことで、子どものさらなる成長が期待できます。自分の指導力向上にワクワクしながら学ぶ姿勢が、子どもたちへの最大の指導なのかもしれません。

このブログをご覧の方の中には、異論があると思います。当然のことです。でも、それを否定するつもりは毛頭ありません。
どこのチームがいいか、誰に教わりたいのかを選択するのも選手の仕事です。

❝ 選手が楽しんでいるときに最大のパフォーマンスができる ❞

長文になりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。



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