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本とカバンの中身から見えてきたやりたいこと

小川洋子さんの「ことり」を読んだ。

昔からファッション雑誌に載ってるモデルの私物、カバンの中身公開みたいな特集が好きだった。
好きなモデルさんが持ち歩いてるリップクリームをわたしも持ち歩いたし、iPodの中身はほぼEXILEだった。

だから、お兄さんの好きが詰まってるこの行は読んでいて楽しい気持ちになった。

そのすべての旅行に例外なく同行した品が5つだけあった。
ラジオ、ポタージュスープの缶詰、野鳥図鑑、母親の写真、そして白いバスケット(中身はビー玉、クリップ、ヨードチンキの小瓶、メジャー、ポーポー)。

いま、わたしのカバンの中には財布、スマホ、エコバッグ、マスクが入ってる。
旅にでるなら漫画、小説、チョコレート、ノートとボールペンも必要かな。
チェキも欲しい。
きれいな風景や笑顔を撮影してその場で印刷して一緒にいる家族や友人にプレゼントする。

7月に予定してた沖縄旅行はキャンセルしたけど、いつかかならず行こう。

ことりの兄弟のように架空旅行をしてみようか。
旅行カバンに服、水着、日焼け止めを詰めて、ガイドブックを細部まで読み込んで。
ワクワクしてくる^^

兄弟2人だけの世界がこんなに暖かくて意味のあるものだなんて。
退屈な日常でもあるものに目をむけて掘り下げていけたらずっとずっと深いところへ行き着くんじゃないか。
あれも、これも知りたい、あれも、これも欲しい、じゃなくて、ことりの言葉がわかるくらいに、ことりの言葉に耳を傾けたお兄さんのような生き方が素敵だと思った。

お兄さんは少しも動じていなかった。決して臆病からではなく、賢さによって...

意味のないことは決してしない、強い人だ。

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