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高校野球、強豪校を考える。

今年も全国から、各都道府県の代表チームが、甲子園球場に集まり、日々熱戦を繰り広げています。

甲子園球場は、私の家から歩いても5分ぐらい。またこの季節が来たんだと街の雰囲気を観ればすぐにわかります。

今年は、私が中学時代に指導していた選手が、出場したりして、私自身も思いで深い大会になりそうです。

今年も、初出場のチームや、ここ数年常連校となってきたチームなど、様々な学校が出場しています。

私は、大阪で生まれ育ちましたが、私の学生時代は、隣の市にPL学園があることもあって、大阪府代表は、優勝して当然の雰囲気でした。
最近では、大阪桐蔭や履正社なども、同じように感じます。

大阪府の代表が優勝しても、大阪の人たちが特別盛り上がるわけでもありません。「あぁ、やっぱり強かったなぁ。」って感じです。 

もちろん、予想通り勝ち進むのは大変なことで、すごいプレッシャーがかかっているでしょう。本当にすごいことだと思います。

また、そのような強豪チームには、当然、スカウトされた選手がほとんどで、他府県から集められた選手も多いでしょう。その中でレギュラーをつかむことは大変な努力がいるはずです。

しかしながら、いくつかの学校は、その都道府県の選手はほとんどおらず、他府県から来た選手が、チームを構成していることも多いのです。

数年前にも、強豪中学硬式チームのほとんどの選手をその監督が、ある地方の高校野球の監督になることになって、そのチームのほとんどの選手が、他府県であるその高校に進学したというケースがありました。

そのチームは、甲子園に出場することになりましたが、地元の人たちは、心からその高校を応援したでしょうか?

地方であるからこそ、地元の子供たちの成長する姿を見て、地元の人たちが心から応援される姿が、真の高校野球なんだと思います。

ひとりふたりの他府県の選手が混じっているのなら仕方ないかもしれませんが。
私の現在住んでいる、兵庫県や大阪府、また関東の東京都や神奈川県なども、中学の強豪チームが多く、その生徒が他府県に行くことが多いでしょう。
選手にすれば、大阪や、兵庫、神奈川なんかよりも、地方の強豪に行く方が、甲子園に行く確率が高いのかもしれません。
しかしながら、そんな風潮が、小学生から無理を呼び、故障だらけの少年野球になるのです。

日本の野球を支えているのは、プロ野球ではなく高校野球だと、私は思います。
高校野球の実態が変わらない限り、野球の未来はないでしょう。
高校野球も、もっと考えなければなりません。そして、その前の、小学校・中学校の野球界ももっと考えなければなりません。

プロ野球と同じように、いろんなところから選手を集めてきて、巨大戦力を持つことができるのなら、誰が指導者になっても、そこそこ勝てるのです。

そんなプロ野球の様な図式になることなく、発展途上の地元の子供たちをしっかりと育ててほしいと思います。

おらが町のチームが甲子園に出る事こそ、地元の誇りであり、甲子園大会の本筋ではないでしょうか?
地元の選手を大切に育て、甲子園で素晴らしい野球を披露する、そんな指導者を私は心から応援するのであります。

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