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私は人生をドラマチックにするしかない

そのときは突然やってくる。

年に2回くらいある、私の凹み期。そのときの私は、指一本でツンと押されたら倒れてしまうくらいの豆腐メンタルの持ち主になる。普段は、スポンジくらいには柔軟性と強さを持っているはずなんだけど。

そのきっかけのひとつめは元彼と会ってしまったこと。最後の心残りを晴らすために。そこで会った彼は私が知っている彼ではなくて、あんなに意気揚々と別れたにも関わらず。

ふたつめは上司に詰められたこと。
『あなたからプロになるという意思が感じられない』『みんなあなたに何を言っても響かないと言っている』『楽しいことに流れたらだめだよ』『言われたことに対して深く考えていない』『まわりからどう見られているかもっとかんがえたほうがいいよ』

言われたことは図星なこともあったけど、思い当たらないこともあって、身動きがとれなくなってしまった。魔法のワード『みんな』を使われてしまって、そして最後のフレーズの『考えすぎる』ことが私のコンプレックスでもあって。言われたあと泣きそうになったし、その日の夜はつぶれるまで飲んだ。

でも、次の日の忘年会でそれらの正体がわかった。私は何を考えているかわからない人間であること。つまり言わないとわからない。そしてもっと意思を持つこと。それが批判されるかもしれなくても声をだすこと。

個性を活かす社会にするとかいっておきながら、自分が個性を活かせてないじゃんね。

みっつめ。小中ずっと好きだった人と会ったこと。
私は彼にぎゃふんと言わせたくていろーんなことを頑張ってきた。ぎゃふんとなんなんってずっと自分でも思ってたんだけど、常に思ってたのは強くなろうということ。そして、昨日会ったときにそれをもらってしまった。

『意思強くなったね。変わったね』

そしたらひとつの私の目標がいなくなってしまってぽっかり。すべてのモチベーションがそれだったわけではまったくないはずなんだけど、なんかなーんもやる気が出なくなってしまった。ある意味夢が叶ってしまったのかもしれない。私は夢がない人間だと思ってたのにな。

そんなすごいドラマチックだなあとつぶやいてしまうような年末。

毎年、今年が一番濃かったと思う。今年は特に泣いた回数と泣きそうになった回数が一番多かった。

元彼と付き合って別れて、転職をして大好きな人たちとお別れをして、環境もお別れと出会いがあった。

印象的な出来事がたくさんあった。それだけ感情の起伏が激しかったということかもしれない。印象的な出来事は決していいことばかりでもプラスなことばかりでもなかったけれど、それが私の肥やしになってくれている。

だから毎年今年が一番濃かったといえる年にしたいし、印象的な出来事をたくさんつくりたい。色々あって今はつらいけれど、『あーでも今年一年は必要な年だったし、いい年だったね』って笑顔で話せることができたから、それで良かったんだと思う。

いろいろ安定しない人生で、いつでもがんばらずにはいられない人間で、それに疲れていたけれど、やっと付き合い方がわかったかもしれない。1年後も10年後もなんも想像できなくて、それがずっと不安でしかなかったんだけど、ちょっと楽しみ方がわかったかもしれない。来年はどんな一年になるのかな。めいっぱい動いて、凹んで、楽しんで、ドラマチックで印象的な一年になりますように。

来年もよろしくね。

ちょっとでも、あなたの心にひっかかったら。