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〈読書4〉世界は「関係」でできている カルロ・ロヴェッリ

なかなかに難しい本だった。量子力学を専攻されている海外の博士がだいぶ一般人に寄り添って書いてくれた本であるということはわかりながらも量子力学の仔細な部分に触れるタイミングが多く、頭がこんがらがってしまいました。

しかし、その中でもタイトルになっている通り「世界は『関係』でできている」ということが今の自分のものの見方に小さな変化を起こしてくれたような気がしている。

以下気になったポイントの抜粋

私たちが見つけた最良の現実の記述は。出来事が織りなす相互作用の網の観点からなされたものであり、「存在するもの」は、その網のはかない結び目でしかない。
知の探求を育むのは確かさではなく、根源的な確かさの不在なのだ
ナーガルナージュのおかげで関係抜きでは語れない両氏について考察するための圧倒的な概念装置が手に入った今、私たちは、自立的な本質という要素が存在しない相互依存を考えることができる

まだ私には端的に述べることは難しいけど、「確固たる自己」や「絶対不変の真実」や「基盤となるもの」はこの世には存在せず、それらは全て他のものとの「関係」で決まる。ということだと思っている。

そしてそれが徹底的に現実を科学していった先に現れた小さな小さな量子の世界の振る舞いで説明できる(多分語弊ある)ということなのでは、と考えています。

構造主義、中動態、この辺りも相似形が潜んでいるテーマかなとあいまいに感じているので、この辺りは深掘りしていき!

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