FF7リメイクに感動し、ベンチと自動販売機に惚れた話
※ネタバレはないので、ご安心ください。
※FF(ファイナルファンタジー)をあまり知らなくても、大丈夫です。
2020年4月10日、ついに『ファイナルファンタジーVII リメイク(以下、FF7リメイク)』が発売されました。
FF7の発売から23年。23年!!
まさか、リメイク作品を発売する日が来るなんて、予想外も予想外。寿司界でいえば、回転寿司が登場したぐらいの衝撃です。ビビる…。
FF7が発売されたのは1997年。弟がプレイしていたのを、ずっと見ていました。
初代PS(プレイステーション)用ソフトのため、映像は今より何倍も劣ります。でもキャラクター、ストーリー、演出、すべてが映画のようで、とにかく興奮!
音楽も素晴らしく、サウンドトラックを借りたのを覚えています。曲数が多く、CDはなんと4枚組。気に入った音楽だけカセットに録音したのも、いい思い出です。
(『更に闘う者達』『クレイジーモーターサイクル』『片翼の天使』が特に好き。)
そんな、魅力いっぱいのFF7。リメイクされ、今年PS4で蘇りました。
リメイクの大きな変化は、声と映像
FF7ではキャラクターに声はなく、台詞は文字ベースでした。キャラクターの個性は、文字だけでも十分伝わりました。
FF7リメイクでは声が追加され、より個性が際立っています。操作するキャラクターは次の4人です。
・主人公でクールな性格のクラウド
・酒場を切り盛りしている格闘家のティファ
・正義感が強く、頼れる兄貴分のバレット
・花売りで可愛らしいエアリス
声が加わり、キャラクターの感情表現がより豊かになりました。話が進むたび、「え…何……もう全員好きになっちゃうじゃん…」の気持ちでいっぱい。
(特にジェシーが好きです。私の中で、上司にしたい女性・友達にしたい女性の2冠達成)
そして何より驚いた、映像。
町並み、空、道、服装、アイテムなど、どれも美しくリアル。「今見ているのは映画??」と勘違いしてもおかしくないほど、まあ何と細かいこと!
例えば、こちらはエアリスの家。家をはじめ、滝や岩、植物など、すべて自然に見えます。Wi-Fiを引いて、ここに住みたい…。
花売りのエアリス。家の周りに植物がたくさん!
こちらは別の場所。差し込む光が美しく、自然でやわらかい。
個人的に、学校がお気に入り。
黒板にはFFでおなじみの、トンベリ・サボテンダー・チョコボ・モーグリが描かれています。こういうのって会議で決めるのでしょうか??
「ここにサボテンダー描く?」と提案した人、了承した人、描いた人がいらっしゃるのか…と想像するまでが、私のルーティンです。「上手なので、年齢が高い生徒が描いたのかな?」と想像させるのもまた良きかな。
学校の外にも落書きが。手前にあるタイヤ、質感が大変リアルです。
夫がプレイするFF7リメイクを見るばかりで、私がプレイしたのはほんの数時間だけです。
見て感動したのは、夕焼け、建物の内部、道路、雑貨など、挙げるとキリがありません。
カフェ大好きな私。このカフェには目を見張りました。とにかく細かい!
サッと通り過ぎてもいい場所なのに、奥にも人がいるなんて…クオリティが高すぎます。
ショーケースにはマカロンやタルト、ティラミスなどが並んでいるのが分かります。細かすぎるー!絶対美味いやん…。
さらに、マグカップやタンブラー、コーヒー粉(豆?)、紅茶らしきものも。現実世界の、どこかのカフェに売っていてもおかしくないレベル!
背景もどえらいです。この細かさ、スター・ウォーズ作れそう…。
夜は照明も素晴らしく、昼とはまた違った雰囲気に。
好きで仕方がない、ベンチと自動販売機
いろんな雑貨や風景がある中、私が1番好きでめちゃくちゃ気に入ったのが、ベンチと自動販売機です。
このベンチ、ただの飾りではなく、回復できるんです!
△ボタンを押して座ると、HP(体力)とMP(魔法)が全回復します。座れるように、ちゃんと武器を置くのもいい…。よりリアルです。
ベンチに書かれた「Potion(ポーション)」は、体力回復アイテムの名前です。
ペンキは色落ちしてますが、文字は読めます。この見事なバランスも素晴らしい。そして我が家に欲しい…。
・ ・ ・
自動販売機では物の売買ができます。具体的にはアイテム、武器・防具、アクセサリ、マテリアの売買が可能。
横には「回復」の文字。青、白、緑を基調としたレトロなデザインにうっとりします。
下のように「Potions&Music」と書かれた自動販売機では、ミュージックディスクも購入できます。ディスクはジュークボックスで流せるのも、また魅力。
便利な物を手軽に買えて、さらに不要な物を売ることもできる自動販売機。
私の貯金を自動で増やしてくれる、貯金アップマテリア売ってくれないかな…。
・ ・ ・
ベンチと自動販売機は、どの風景にも絶妙になじんでいます。
駅にも、公園にも、地下道にも、まるでそこに昔からあったかのように、スッとなじんでいる…。私はそんなベンチと自動販売機に惹かれました。
例えば、先ほどのミュージックディスクを買える自動販売機。引きで見るとこんな感じ。
このベンチと自動販売機は駅にあり、特に好きです。
風景に溶け込みつつ、回復場所として絶妙に目立っている。そのバランス感覚、センス、最高の極みです。
他にも、廃工場の隅や
スラム街の中、
共同墓地、
控え室など、どこにあっても自然とそこにある…。デザインがもはや最適。
ベンチと自動販売機は、強敵との戦闘前後によくあります。あの、ベンチを見つけたときの救世主感たるや…!
作った人、設置した人にお礼を言わざるを得ません。ショッピングモールのフードコートにある、イスや飲料水のような優しさを感じます。
・ ・ ・
ベンチと自動販売機、実はもう1種類あったのです!これには興奮しました。
ベンチは白と黒を基調とし、先ほどの青いベンチよりもスタイリッシュなデザイン。
ベンチに記されたマーク、実はFF7のセーブポイントのマークなんです! この遊び心もまた最高…。(よーく見ると、青いベンチにも記されています。)
自動販売機は最近リアルな世界で見かけるような、モニター式。こちらも横には「回復」の文字があります。
スタイリッシュなベンチと自動販売機は、近代的なビル周辺でよく見かけました。これまた見事になじんでいます。
左上にうっすらベンチが見えます。ちなみに、ベンチの左にあるのがジュークボックスです。
何やら警戒した方がいい場所、
ビルの内部にもなじむ、スタイリッシュデザイン。
FF7リメイクには高層ビルもあれば、スラム街もあります。
ベンチと自動販売機は大きく分けて2種類。画像の通り2種類の差は歴然で、格差社会をあらわしているようにも感じます。深い…。
気軽に外を歩ける世界へ
FF7リメイクはFF7をプレイした人も、してない人も、誰もが楽しめる納得のストーリーだと思います。
キャラクター、映像、演出、音楽、すべてがハイクオリティ。バトルもすんんんんっっごく楽しかったです!(私には難しかったけど…)
これからプレイする皆様、ベンチと自動販売機にめっちゃお世話になるはずです。ご武運を!
・ ・ ・
現実世界では今、むやみに外出できません。不要不急の外出を自粛する日々は、まだまだ続くでしょう。
「感染するかもしれない」なんて考えず気軽に外を歩けるのは、本当に本当にありがたいこと。現在、身をもってそう思います。
状況が落ち着いたら遠出して、どこかの自動販売機で缶コーヒーを買い、ベンチに座って心身ともに回復したい。今はそんなことも考えます。
FF7リメイクには、仲間同士で励まし合う、そして見知らぬ人たちと助け合うシーンが何度もありました。今とどこか重なります。
全人類で協力しながら、気軽にあちこち行き来できる世の中に戻ることを祈って。
※レノの声をご担当された、声優:藤原啓治さんが2020年4月12日に逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。大好きだぞ、と。
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CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:©1997 YOSHITAKA AMANO
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