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曖昧な世間の常識

働きたくないな。
高校卒業後正社員として働き始めていた頃にそう思うことが多かった。
とある飲料製造関係の仕事についていたのだが、体力的にきつくわずか1か月で辞めてしまった。
根性無し。そう思われても仕方がないかもしれないが、辞めれたときは解放感がものすごく最高な気分になった。
今までの鬱状態が嘘みたいに。

正社員は1日8時間週40時間以上は最低働かないといけない。ものすごくきついシステムだ。残業もあるし。
ユーチューバーのせわしが面白い例えをしていて、8時間以上読書をすると、読書しすぎだよと突っ込まれるのになぜ正社員は同じ時間働いているのに、働きすぎだよと誰も突っ込まないのかと。
正社員なんてそんぐらい働くのが当たり前という常識があるから、だれも労働時間が長すぎると指摘しないのだ。
まあ、世間の常識=いままでそういうシステムになっていて皆文句をいわずそうやっているからそれが正解みたいな感じなのだ。
だが最近はSNSの普及で、誰でも情報発信が可能な時代になった。個人が自分の考えを容易に世間に伝えることができるようになったのだ。
例えば、最近話題になっている学校の教師のブラックすぎる働き方。
以前は教師はそんぐらい働くのが当たり前というのが常識だったのかもしれないが、複数の教員がツイッターなどでもう限界だと声をあげたのをきっかけにこの問題が問題として認知され始めてマスメディアでクローズアップされるようになった。

今まで当たり前とされてきた考え方価値観が、時間の経過によって通用しなくなることがある。
例えば以前はどんなに体調が悪くても無理して会社に出社すべきだという考えが根強かったが、コロナの流行で少しでも体調が悪いのなら休むべきだというのが常識になっている。
世間の常識なんて時代の変化によってころころ移り変わっていく曖昧なものなので、あまり信用する必要はないのだ。

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