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嫉妬や妬みだと思っていた感情に隠れていたものとは?

他人と他愛のない話をしている時に
「それいる?」
みたいな情報をぶち込んでくる人がまぁまぁいる。


話の流れで必要な情報ならまだしも
全く関係なくて
全然話の辻褄に必要のない形容詞だった時には
ただただ鼻について仕方がない。


そもそも私が
余計な個人情報は人に言わない
という信念を持ち合わせているからかもしれないし
あるいは
私の器がおちょこのように小さいからかもしれない。



これ、恵比寿のオーガニックスーパーで買ったんだけど

息子がいま白金に住んでて〜

うちの嫁がモデルでね〜

今日もアストンマーチンで来たんだけど

うちの娘は美人で背が高くて足が長くてね〜


話の流れで必要な情報ならまだしも
こちらが尋ねたのならわかるが
全然必要ないし
なんなら言わなくてもいいことだったり
どこからなんでそれが?
と初対面に近い人との会話でよく感じることがある。


しかしそんな気持ちは密閉して
「そうなんですね!!」と
相手にバレないように一応乗っかってきたが
心の中はモヤモヤでいっぱい。


これ、私の嫉妬?妬み?なのかと思って
一時期は自分の小ささに真剣に悩み
自分の愚かさに大変嘆き
心を入れ変えようと内省してはみたものの
自分の心を探ると原因は「嫉妬」でも「妬み」でも
どちらでもなかった。


順を追って話を整理してみる。
この余計なことというのは私の中で


相手が知る必要がないこと
UNOのドロー4のようなイメージで突き出してくること
隠れマウントを取ろうとしてくること
個人的価値基準の押し付け


であって
結局は「承認欲求」つまり「すごいっしょ?」を
別の表現でぎゅうぎゅうと押し付けられてる感覚に
なるから、というところに着地した。


いやさ。
そんな情報をもらわなくても
私は人を優劣で見ないし
マウントとらんし
一人の人間として敬意を示すし
誰がどこに住んでてもその人の魅力とは
関係ないと思うし
素直にその人だけを見て素敵だなと思える人間なんですけど。


という私の信念・セルフイメージを
真っ向から否定されているような感覚になり
鼻についているということがわかった。


要するに、ものすごく遠回しな
「人格否定」をされている感覚だったのだ。


なるほど。。。



息子が白金に住んでいる
白金は仕事ができて高給取りが住むところ
故に息子は仕事ができる高給取り。
そしてそんな息子を育てた親は最高

みたいな粗末な演繹法で人を判断しないわよ。


アストンマーチンに乗ってる
アストンマーチンは結構な金持ちが乗ってる
故にあなたは結構な金持ちなんですね


みたいなマジカルバナナ方式連想しないわよ。



大抵こういう「言わなくていいことを話す人がいる」
という話をすると


嫉妬だね
とか
妬みだね
とか
羨ましいだね
とか


そういう簡単な誰もがわかりやすい言葉で
ぺぺっと片付けられることが多かったし
そうではないことは自分の中ではっきりしていたため
私はそれすらも他人へ漏らすことはなかった。


漏らしたところで
「嫉妬」や「妬み」をひっくり返す自分の意見が
言語化できてなかったからだ。


そしてうっかりそんなことを言ってしまうと
せしぼんは器がちっさいから
すぐ人に嫉妬する
せしぼんはすぐ妬んで文句ばかり言う
というとんでもない曲解がはびこって
よくないレッテルを貼られてきたのだ。


もちろん嫉妬することもあるし
妬むことはあるが
そんな単純明快なものに私は嫉妬することはない。


としたら…
別パターンで考えてみる。



逆も然りで私がいらんことを言うことはないのだろうか?


.
.
.
.
.



若い頃によくあった光景だが


とんでもなく目の前のおじさんは
私を下に見ている。
このおばさんはめちゃめちゃ私を誤解している。

このままでは私が不利になる!!!


そんな危険アラームが自分の中で発動した時に
私も余計なことを言っていたかもしれない。


私〇〇なんです


そうか、私の中で
余計なことを言う時っていうのが
他人が自分を誤解している、曲解していると
思った時なのだな。



だから、他人が私に余計な必要のない話をした時に
「私はそんなふうに思ってない」と思って
気分を害していたんだと理解した。



なるほどね〜


とすると、その人たちは私を下に見ているのか?
私にマウントをとっているのか?
という視点で話を聞くことで
また違う視点が見えてくるかもしれない。


単純に自慢したいだけなのかもしれないし
これをいうことでちょっと良い立場になってたかもしれないし
何か別の目的があるのかもしれない。



私が目の前の人に
おかしなレッテルを貼っている
と思われているかどうか?が最大の論点だ。


してないとわかったら
多分モヤモヤも鼻につく感じもないだろう。


次回からそこ気をつけながら人の話を聞いてみよう。

なんか人の心って複雑で面白い


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