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憧れのまこさん

諸々はプライバシーに抵触するので
ちょこちょこと内容を変えてお届けします。



15年くらい前だっただろうか?
ある時ネットで、まこさんを知った。
見た目も素敵だったがそれよりも
理由なくこの人好きだわ〜と思う人だった。


彼女の更新されるコンテンツを追いながら
私は密かにファンだった。


ある時知人が「今度このセミナー受けるんですよ」と
見せてくれたのが
まこさん主催の勉強会だったのだ。


私は一気に血圧が上がって
「これ!私も出たいです」と知人に情報をねだった。


それから1.2ヶ月経って
まこさんのセミナーの日がやってきた。

セミナー冒頭は自己紹介から
始まるのだけど
私はなんとかまこさんの記憶に残りたいと

事前に調べておいたまこさんと共通部分を
自分の自己紹介に織り交ぜることにした。


出身地だとか、長女だとか
そういう他愛無いことだけど
完璧に織り込むことができた。


まこさんは「あ、私と同じね!」と
言ってくれるのかなと淡い期待を抱いたが
それに触れられることはなかった。



そのあとまこさんが自己紹介を始めたのだけど
私の期待をそっくりひっくり返すが如く
出身地では無い学生時代に過ごした街を
出身地として話出してきた。


なんとも言えない緊張感というか
悲しみというか寂しさというか
そういうものが込み上げてきて
私はセミナー冒頭から塞ぎ込んでしまった。



とはいえ、1日あるセミナーだったから
学びは積極的に行った。



セミナー中にまこさんは
自分の幼少期の話をたくさんした。
それがまた私の幼少期の体験と
すごくかぶるところがあって
私はなんとも言えない昂りを覚えた。


やっぱりこの人を好きだ。と思った。



そのあともずっとまこさんを静かに追った。
セミナーが終わってもまこさんをネット上で追いかけた。


ある時、私はこの私の中にある異常性に気づいて
ちょっと怖くなったのだ。
どうしてこんなに好意を抱くんだろうか?
どうしてこんなにまこさんを追いかけるんだろうか?



どのくらい考えたかはわからないけど
一つの答えに辿り着いた。


大好きって大嫌いと同じ反応なのかも。


一つの仮説が立って
それを頼りに私は自分の中を潜っていった。



幼少期、同じように暗くて辛い時期を過ごしたのに
私にはできなかったことを
まこさんは次々と実現している。
似たような境遇だったのに
私の生きたかったように生きているまこさんは
まるでパラレルワールドの私のように思っていたのだった。


まこさんが好きだったんじゃ無い。

私がこうなりたかった、を目の前で見せてくれたから
だから憧れや好意を抱いたんだ。ってのがわかった。



本当に失礼な話で。


結局強烈な反応ってのは
良くも悪くも自分の中にある
ある種の偏りを見せてくれる。



きらーい!は「自分の中で×していること」だったり
だいすき〜は「自分の中で○なこと」だったり



憧れって
反応だったんだなってその時に気づいた。



そしたらすいーっっっと
気持ちが落ち着いて
まこさんを追いかけなくなった。



その代わりに、自分の声を聞くようにして
自分がどうなりたいか、どう生きたいかを
ちゃんと意識を向けるようにした。



他人に自分の願望を押し付けるんじゃなくて
自分が自分の願いを叶えてあげなきゃねって思った。



だから大好きな人が
自分の思ってもみない予想外なことをすると
勝手に「幻滅」したりするし
憧れの人が、思っても無いことをすると
がっかりしたりするし


芸能人の結婚とかもそうだよね。


何もいいことないじゃ無いって
気づいた。


自分の人生を人に乗せるんじゃなくて
自分が叶えていかなきゃね。



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