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お菓子は言われた通りに作らないと完成しない

キッチンに立つのは好きだ。
片づけもコンロ周りをピカピカにするのも
月一で換気扇を磨くのも嫌いではない。

何かを作る料理も例外ではなく
私にとって料理は家事というより
創作活動に近い。


だから気が乗らないと作らない。


ここ最近はなんだか気が乗るので
ほとんど外食はなく
自宅で私が作ったものを夫婦で食している。


そのついでになんとなく
お菓子も作りたくなったので
作ることにした。


お菓子は料理と違って
分量や行程をちょっとでも変えたり
オリジナリティをきかせると
失敗する可能性が高くなる。


子供の頃に数え切れないくらい作った
シュークリームでそれを学んだ。


だから心に余裕があって
言われた通りに手順を踏み、
制作に向き合える時間があるときに
お菓子を作ることにしている。


先日はぜんざいを作り
夫好みの味にしたので
美味しい美味しいと食べあげたのだけど
豆がどうも中老の体には消化しづらかったらしく
大量に食べたことを後悔していた。


夫は常に甘いものを必要としている。
何かしらいつも甘いものは家に常備してあるのだが
家にストックしてある
甘いものがなくなってしまった。


それと私のお菓子を作ろうかなの
タイミングがたまたま合ったので
作ることにしたのだ。


しかし、何を作ろうか・・・
何か作れないかとキッチンに立っていたら
私が大量に購入したリンゴが目に入った。


そのまま食べるつもりだったが
何気なく夫に
「アップルパイ食べる?」と聞いたら
食べると即答した。


カスタードも入れて欲しい
と珍しく注文が入ったので
私はアップルパイを作ることにした。


よく考えると
私はアップルパイを作ったことがない。
しかし、今はネットで簡単にレシピが手に入る。
良き時代になったものだね。


お菓子作りは厄介だ。
その通りにしないと
膨らまなかったり、固くなったりする。


私のようにすぐ勝手にオリジナルを
放り込む性格にはあまり合わない。
が、その通りにやれば上手くできるとも言えるので
順番を端折ったり加えたりせず
優雅に作ることにした。


パントリーを覗くとなぜかグラニュー糖があった。
我が家は黒糖か甜菜糖しか使ってないけど
多分何かしら必要で買ったものが
残っていたのだろうと思う。


強力粉も薄力粉もある。
冷蔵庫にも何故か無塩バターがあった。
シナモンパウダーもある。
サイコーやん。



レシピを見ると、家にある材料で
アップルパイを作れる。
私はすぐに取り掛かった。



そしてキャラメルを作り
りんごをそれと絡めたり
カスタードを作ったり
パイ生地を用意したりと
色々と夢中で取り組んだ。


うん、なんとかオーブンに入れる前まで
出来上がった。



あとは焼くだけ。


今回は何も余計なことはしてない。
言われた通り、レシピ通りに作った。
失敗はしないはず。


で、上手くできた。


細かく味にうるさい夫にも
焼きたてはおいしいね〜
おうちでアップルパイたべれるのいいね〜
とアップルパイは好評だったようだ。
その日のうちにペロリと全て4つをたべてしまい
気に入ってもらえたのは明白だったね。
(何故腹がでず、体型が変わらないのか不思議で仕方がないが)


たまに、お菓子作りは好きだけど
料理は苦手という人に出会ったりする。


逆に私のように
料理は好きだけど
お菓子はあまり作らないという人もいたりする。


アレンジをするのが好きなのか
レシピの通りに作りたいのか
その辺りの性格の差だろうけど
「作る」という作業にもこんなに個性が出て
面白いなとも思う。


でもやっぱり
その通りにしなきゃ完成しないお菓子より
自分で色々あーでもないこーでもないって
実験できる料理の方が好きかもな。

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