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セイロン(正論)島からこんにちは

私には同じ年で同性の従兄弟がいる。
がもう何十年と連絡をとってない。


それまでは頻繁に会ったりもしていたが
ある時をきっかけに私からプツッと縁を切った。


私は親戚の中でも破天荒だった。
とりわけ不良とかそういうことではなくて
要するに「変わった子」として
認識されてただけだけど。


何をするにしても
「変わった子だね〜」と
同じ年の同じ性別の従兄弟と比べられて
そう言われ続けた。


もしかしたら従兄弟がいなかったら
子供っちゃこんなもんかね。と
ジジババも母も諦めたかもしれない。


だけど


同じ年だから
あらゆることで比べられた。


生理がきただの
恋人ができただの
ブラジャーをつけ始めただの

めんどくさいことこの上ない。


さっさと結婚して
さっさと出産した従兄弟


私は結婚もせず
子供も産む気もないわたしに
周りは常にいとこと比べて
槍玉に挙げた。


そしてさらにいとこは
正論島の住人で
何かと自分の正論を押し付けてくるやつだった。


まぁ聞いてる分には間違えたことは言ってない。
常識と言われることを言っている。


だけど、人にはいろんな人生がある。
背景を理解せず
正論を押し付けて
「ダメな人間」と決めつける従兄弟に
うんざりしていた。


正しくいきたいわけではない。
私は私らしくいきたい。


もちろん社会性や公共性は
必要ではあると思うが


女だからとか
長女だからとか
30歳過ぎたらとか
こういう場所ではこうするべき!とか
そういうルールやレッテルはめんどくさくて仕方がない。


親を大事にしろとか
親のために結婚しろとか
親に孫を見せてやれとか


正論かもしれない。


でもそのために生きてない。
正しさなんて人ぞれぞれだ。


正論島から毎回毎回
何かしらを押し付けてくる従兄弟にうんざりして
私はプツッと縁を切った。


正しさって何かね?


人が嫌悪感を持つ正しさは
必要なのかね?


正論島からのお便りは
もう20年ほど受け取ってない。







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