FF16クリアした感想（バトルとシステム編）

先日FINAL FANTASY16をクリアしました。（おそらく）サブクエストは全部クリア、リスキーモブは半分くらい終わって50時間くらいのプレイ時間でした。

一部で言われているようなこき下ろされるような作品では決してないと言いたいです。
じゃあ諸手を挙げて神ゲーと言えるかというとそうでもない。
加点すべき点もあるしマイナスポイントもある、総合的に言えば「良ゲー」という評価です。「めちゃくちゃいい！」と思う所もあれば「なんだこれ」と思った所もあります。

FF15までは形だけでも残っていた「コマンドRPG」が今作で無くなり完全に「アクションRPG」となりました。常に最新を求めるFFシリーズにおいてこれは必然とも言える変化でしょう。
ドラクエが（今となっては）「古き良き」を追い求めるならFFは常に時代の最先端を行く使命があります。

アクションバトルについては近年のアクションゲーによくある回避とパリィを駆使したシステム。
アクションゲームに慣れてる人ならラスボス前まで難なく行ける難易度でした。
パリィは狙って出すのが難しいけど回避は割りと簡単な上にリターンも多きいのでやってて楽しかったです。ウィルゲージを削ってダウンさせた時に与えたダメージがまとめて表示されるのも気持ちよかった。
回復手段がかなり限られているので、ポーション類をやりくりして使ったり、無くなるギリギリまで使って倒せたボスもいたのでこの辺のバランスは良く出来てるなあと思った。（エリクサーは最後まで使わなかった）

今作の目玉の召喚獣バトルはスケールがとんでもない大きさになってて面白かった。PS時代おなじみの宇宙まで行っちゃったのは笑った。
一気に万単位どころか十万単位のダメージ出せるなんて気持ち良すぎだろ。
敵の大技を阻止するために制限時間内にゲージを減らす場面もあるんですが、かなりギリギリのタイミングで阻止できたのでやはりバランス調整は良く出来てると思いました。

QTEは必要なのか？と思うんですがどうなんでしょう。イベント見てるだけだと画面が暗くなるのを防ぐために必要なんでしょうか。ハード側でなんとかしろと思う。

自分は通常攻撃でカンストダメージ出すのも好きなんですが今作はそれがなかったのが物足りなかったです。（普通に攻撃しただけだと500ダメージ出すのがやっと）
とにかくペチペチ叩いてダウンしたら大技当てろというゲーム性で、自分なりに使いやすいアビリティの組み合わせを見つけるのが攻略の糸口になると思います。

「ジャンプ」は使い所が分からない。というより要らないと言ってもいいです。よっぽどの魅せプレイをしたい人じゃない限り使い道は無いと思います。フィールド移動中はなおさら使う所が無いです。

このゲーム、全てのボタンに何らかのアクションが割り振られているので始めの頃は操作が煩雑になりがちでした。（これはゼルダティアキンでもそうだった）

フィールドは広々としていて景色は言うまでもなく綺麗。広いと言ってもマップもあるので迷子になる心配もないのが良い。
ダンジョン？内は同じ景色ばかりで迷子になりがちですがトルガルが教えてくれて安心です。

しかし、トルガルに道を教えてもらうために左スティック押し込みを使っているので、よくある「左スティック押し込みでダッシュ」がありません。
ダッシュは「フィールド上で一定距離走るとオートでダッシュする」仕様になってます。ぶっちゃけ要らないです。ジャンプ使わないから✕ボタンでダッシュにしてほしいと思ったくらいです。

フィールド上にアイテムや宝箱が落ちてるのですが、中身がショボすぎるので拾う必要性がほとんどなかったです。ありがたいのはポーション類と換金アイテムくらい。
たまに貴重なアクセサリや楽譜（コレクションアイテム）が入ってますが無くてもあんまり困らないです。

今作は「パルスのルシがコクーンでパージ」以上に厄介な専門用語が出てきますが、用語集が充実してるのはすごくありがたかったです。
他にも人物相関図や国家間の勢力図もあってストーリーで置いてけぼりになることはほとんどありませんでした。すごく良い。
それでも終盤のラスボスあたりは「何言ってんだコイツ」ってなった。

総評は冒頭でも書いたようにプラス面もマイナス面もたくさんある「良ゲー」となります。
今回はバトルとシステム面のみの感想でしたが良い所も悪い所も色々言いたいことがありました。言いたいことがある事自体が良ゲーの証なのかもしれません。
不満点はあるものの、ゲーム初心者も上級者も楽しめるよう調整されたバトルの面白さと迫力はさすがのFFクオリティだと思いました。
あと言うまでもないと思って書いてませんが、音楽はもちろん最高です。クリスタルのテーマやFINAL FANTASYのテーマが各所で流れるのは嬉しい。

FFをやってきた人はもちろん、FFシリーズをあまりプレイしたことが無い人にもおすすめしたいゲームです。