全米

頭の体操してみませんか? 『全米は、泣かない。』 #234

毎日noteを更新しながら、一番悩むのはタイトルです。

ひと言+書名 or 映画名

の形と決めているのですが、その「ひと言」をつくるのが難しい!

読んで観て感じたことを書くこともあれば、作品の内容を書くこともあるのですが、「これ!」という形におさまらないという悩みがあります。

こんな時、コピーライターさんならどうするんだろう?

聞いてみたいですよね。

お笑いトリオ「グランジ」のメンバー五明拓弥さんが名人級のコピーライターさんに聞いて回った本があるんですよ。

五明拓弥さんは、2016年にTCC新人賞を受賞。もちろん、芸人では初めてです。ラジオCMを制作したことから、コピーに興味を持ったそう。

コピーって、どうやって作るんですか?

・ソフトバンクモバイル「ホワイト家族」の澤本嘉光さん
・au「三太郎」シリーズの篠原誠さん
・TSUBAKI「日本の女性は、美しい。」谷山雅計さん
・LUMINE「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」の尾形真理子さん
・ビタミン炭酸MATCH「青春がないのも、青春だ。」の福部明浩さん
・日本にたった一人しかいない映画惹句師の関根忠郎さん
・芸人で芥川賞作家の又吉直樹さん

名だたる人たちにインタビューしつつ、事前課題の添削までしてもらうという贅沢な体験が一冊の本になっています。その名も、『全米は、泣かない。』。この本の添削がとてもおもしろくて勉強になりますよ。

映画惹句師の関根忠郎さんの話は興味津々。

「全米が、泣いた」を使わずに、映画が見たくなるコピーをどのように書いているのか?

できるだけ、大袈裟な表現や常套句を使わないようにしています。

ハッとするお言葉でした。


わたしは谷山さんのファンなので、この本も谷山さんの章から読み始めたのですが、課題と講評に大笑いしました。

谷山さんから出されたお題は「お墓参りをする人の数、あるいはその回数をもっと増やすためのコピーを書いてください!」(30本)というもの。

これを添削した谷山さんの最初の言葉が、「30本書いていないですね」。

画像1

「数をかせいでいるだけにも見える」

つらい……。

ようするに切り口が同じなので、実質的には5~6本しかないことになっているとのこと。目的意識、リアルとフィクション、ぶっ飛んだレベルの追求、すべてに対してダメ出しされている。

笑って終わるのはもったいない。せっかくなので自分でもやってみました。

・お父さんに相談。代わりにカラスが返事してくれた。
・お父さんがいつも見ている景色は深呼吸が似合う。
・草むしりが終わったら、一緒に食べようね。最近話題のケーキはこれだって。
・詐欺電話を撃退したよ。ちょうど声を思い出したから。
・生きてる人が一番だいじ。無理して来なくていいよ。

はー、難しい!

今週末は巣ごもりする方も多いと思うので、頭の体操にどうぞ!



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