エンジェル

ガールズパワー炸裂 映画「チャーリーズ・エンジェル」 #246

「グッドモーニング、チャーリー!」

この合い言葉、好きだったんですよね。2000年に公開されたマックG監督の映画「チャーリーズ・エンジェル」は、キャメロン・ディアスとドリュー・バリモアとルーシー・リューの美しさとワイヤーを駆使したマーシャル・アーツ、コミカルなテンポが楽しめる映画でした。

一方、“エンジェル”たちを一新して臨んだ3度目の映画化、エリザベス・バンクス監督版「チャーリーズ・エンジェル」はというと。

男はヘタレか裏切り者よ~ 気をつけなさ~い~♪

字余りでしたね。すみません。でも、鑑賞後は頭からこの歌が離れないんです。

<あらすじ>
国際機密企業チャーリー・タウンゼント社のエージェントであるサビーナとジェーンは、天才プログラマーであるエレーナの依頼を受け取る。自分が開発したエネルギーが兵器化されるかもしれないというのだ。折しも、司令塔ボスレーが引退し、新たなボスレーと初めて行動することになった3人。行く先々で危険な目にあったことで、情報が漏れていることに気づくが……。

シスターフッドなガールズパワー炸裂ムービーではあります。新しい“エンジェル”であるクリステン・スチュワート、ナオミ・スコット、エラ・バリンスカが、とにかく美しいし、かっこいいし、ここだけ見ていれば最高です。

映画の冒頭、美しく着飾ったサビーナ(クリステン・スチュワート)は、ある男の誘いを受けています。で、言い返すんです。

「女は自分のやりたいことを自分の意思で選んでいい。男に許される必要はない」

男から「ミス・インディペンデント」と呼ばれるサビーナ。鼻で笑った後の展開は、爽快です。特に、ジェーン役のエラ・バリンスカの長い手足を活かしたアクションは、カッコ美しいのひと言。

チャーリー・タウンゼント社はグローバル化しているし、おじいちゃんのボスレーは引退させられて、美しき女ボスレーがやってくるしで、設定はちょこちょこアップグレードされています。なにより、監督が男性から女性になると、こんなにも変わるのかという気がします。

男受けしそうなセクシーショットは皆無。ただただ、ひたすら、激しく闘いを繰り広げる中で、ナオミ・スコット演じるエレーナだけがズレていて笑いを誘う。その構えはなんや?

エンジェル3

エリザベス・バンクスは、脚本と監督とプロデューサーと美しきボスレー役を演じる忙しさ。彼女は「スパイダーマン」シリーズに出演していた女優なんですね。めちゃキレイです。迫力あります。

でも。

たぶん。

“男”となんかあったんじゃないでしょうか……。

昨日ご紹介したイ・ミンギョンさんの『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』は、「気楽に生きられること自体が特権」なのだと男性に理解してもらうには、という本でした。

「007」シリーズのように女性が強い男の持ち物扱いされる映画が多かったんだから、それが当然のように受け入れられてきたんだから、そういう企画が通ること自体が特権だったんだから。だからといって立場を逆転させればそれで満足!とも思えないんです。これは「アナと雪の女王2」を観た時も感じました。

これまでは電信柱の影から見つめるだけだった女性が表に出てきた! だから男たちはすっこんでろ!!

そんな単純な話ではないはずですよね!? フェミニズムとかダイバーシティとか高輪ゲートウェイとかって。

とはいえ、テレビを見ても、ネットを見ても、憂鬱になりそうなニュースばかりのいま。いい感じにスカッとできる映画ではあります。

新しい“エンジェル”が、カッコ美しい。だからちょっと、もったいないなと感じてしまったのでした。

(※画像は映画.comより)


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マーケティング会社の人材開発室長・コーチ・校閲ガール。 「 #1000日チャレンジ」として ①一日一万歩 ②書評・映画評を1000本 に挑戦中。 豆好き・チョコ好き・あんこ好き。「街角のクリエイティブ」で映画コラム執筆中。

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