光を愛する少女と、闇に惹かれる少年の交流が織りなす世界の運命 『空色勾玉』 #501
「隣の芝生は青い」とはよくいったもので、人は自分にないものに憧れてしまう生き物です。
日本神話をベースにしたファンタジー小説「勾玉」シリーズは、そんな「ないものねだり」な子どもたちの交流から始まります。無邪気な憧れは、世界を揺るがす火種になってしまうのか。『空色勾玉』『白鳥異伝』『薄紅天女』と続く物語は、闇と光の闘いでもありました。
『空色勾玉』は、ファンタジー作家・荻原規子さんのデビュー作。この作品で第22回日本児童文学者協会新人賞を受賞されています。
闇の氏族に生ま