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ピンクの気持ち。

 娘は、小さい頃からピンク色が好きでした。小学生の頃はいろいろなピンク色の衣服を選んできました。薄いピンクのシャツ。サーモンピンクのパジャマ。ローズピンクの半ズボン。マゼンタ色の上着を羽織ってランドセルを背負っている姿がアルバムに残っています。

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どのピンクもお気に入り

 成長と共に、黒、白、茶色、グレイ、ベージュがベースになりました。中学校や高校生活で制服を着ているうちに、すっかりモノトーンに変身しました。秋冬のイメージで着飾る娘を見て、
「あの春爛漫のようなピンク好きの娘は、どこへ行ったやら。」
と思っていました。


着物の色


 まだ先のことですが、
「成人式は着物👘を着たい。」
と言っていました。着物で着飾ることへの憧れがあるようです。最近のレンタルのシステムや料金の相場を知りたかったので、話だけでも聞いてみようと思いました。買い物ついでに、気になっていた着物レンタルコーナーに立ち寄ることにしました。

 他社と契約内容を比較したわけではないのですが、自宅からの距離が一番近く便利なので、このお店で予約しようと決めました。早速、娘と着物を選ぶことになりました。もうすぐ中間テストだというのに😢

「好きな色は、何色ですか?」
という店員さんの質問に、
「ピンク色です。」
と答えた娘を二度見👀してしまいました。
「そうだったのですね。最近はジーンズ👖に白シャツか黒シャツしか着ていなかったけれど、やはりピンクが好きなのね。」
そう思いながら、ピンク生地の着物を何枚か選びました。ピンクといっても色々あります。

ピンク色

 ピンク色は肌の色を良く見せる効果もあり若々しく見える色で、ピンク色を見ると脳に働きかけ女性ホルモンが活発になる色とも言われています。
 だからというわけではありませんが、40代になると明るいピンク色の洋服👚を好んで着ました。娘が私の服装を見て、うれしそうな顔😊をするからという理由でした。

 着慣れていない色の衣服は、気恥ずかしさからソワソワするものです。はじめはピンクベージュ。次はサーモンピンク。そしてローズピンクと、ピンク度を徐々に上げていきました。ピンク色の洋服を着ている自分に慣れてくると、鏡を見ても落ち着いてピンクな自分自身を受け止めることができました。

 ピンク色は
「無条件の愛と気遣い」「優しさ」「配慮」「無邪気」「甘え」「自己受容」
などの意味があるとされています。ピンクな自分を受け止める(自己受容)ことができたのはピンク色の効果だったのでしょうか。


選んだ色

 私も成人式では、レンタルで着物👘を着ました。本当はスーツで成人式に出席しても良いと思っていました。しかし、母の意向で着物を着ることになりました。

 どの着物が良いか選ぶように言われても、自分の好きな色が決められませんでした。似合う色も分かりませんでした。だからその時は、店員さんと母が決めてくれました。二人にこれが似合うと言われて、うなずいたような気がします。


 娘の着物を選びながら、昭和の成人式を思い出していました。
「こうして母と一緒に着物をえらんだなあ。」
過去を思い出しぼんやりしていると、娘がチラリとこちらを見て、
「お母さんはどっちが良いと思う?」
とピンク色が微妙に違う着物を左右の肩にかけて聞くので、
「先にいうと、迷ってしまうから自分で決めてね。」
じっと鏡🪞を見つめながら考えていた娘は
「こっちにする。」
と、自分ですべて決めました。

 親バカですが、本人に良く似合っており、優しさと気遣い、ちょっぴり甘えを感じるピンク色でした☺️

選んだピンク色

 ピンク色は緊張を和らげ、優しさや思いやりをイメージさせる色です。娘が選んだピンクは、私も好きなピンクに近い色合いでした。

似合う色

 30代後半~40代中ごろまでは、サーモンピンクがお気に入りの色でした。ピンク色から元気が欲しくて、薄い桜の花びらのピンクではなく、もっと濃い色のピンクを好むようになりました。
 50代半ばになった今も、着ている服の色に自信と元気をもらっています。

 年と共に、選ぶ色は変わっていきます。最近は、くすんだ色よりも明るい色を好むようになりました。今日は、白シャツ(〇〇クロ)とベージュのパンツスタイルです。

 好きな色と似合う色が一致するとは限りませんが、好きな色をずっと着ていたら周りの人も慣れてしまい似合うと言ってくれます。

 先日職場で、
「濃いピンクが似合いますね。」
と言われました。ちょっと驚きでした。おせじでも、うれしい驚きでした😊

 そろそろ甘えのピンクから、配慮のできる大人のピンクな私になれる年齢です。中身は後からついてくると信じたいものです😁


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