1棟見つけた！これがほしい！・・・衝動的にFAXで初の買い付け。

　定期的に収入のある「何者か」になりたかった私は、自宅を賃貸に出して、小銭を稼ぐ専業主婦になりました。
とても順調です。
当たり前ですよね。
築2年の戸建てです。不具合があったら建築会社の責任です。契約書には、15年の補償付きとうたわれていましたから。
このままわらしべ長者のように、、、と目論んでいました😁

選ぶ条件

　例えばラーメンなら、スープ、麺の太さ、味付け、香り、トッピングや盛り付け、価格、嗜好、価格に応じた満足感、店のサービスと雰囲気、クチコミなどなど。
自分なりの観点を持っています。
何を選ぶにしても、知識と経験が肝要。

　しかし、全く知らない不動産の世界。図書館通いと、パソコンで、毎日2時間以上のネット検索。とにかく数多くの物件を比較して、ひたすら勉強しました。
　同時期に簿記の勉強も始めました。確定申告の必要があるからです。簿記を通して、取り引きの相手勘定を意識するようになりました。借方と貸方で、一つのお金の動きをとらえる。
これはおもしろい！と感じました。

　図書館の本棚には、すでにサラリーマン大家さんとか、専業主婦大家さんとか、さまざまな投資スタイルの方がおられました。給与などの収入額がそこそこでも、自己資金が少なくても資産が持てるといった勢いの良い情報の波に、飛び込んでいきました。
羨ましい！私もできるかも😊

物件は、数多。しかし、それは一つ一つ違うから比較が難しい。
投資スタイルを決めかねていました。

投資スタイル

まずは、立地です。
都心か地方か。
結婚して半年以上、別居婚を経験していました。

　夫は、東京で働いていたので、都心の物件を当たりました。土地勘があるところは、選びやすいと思いました。おいしいお店も知っています。浮き沈みが激しいですが、おそらくシャッター街にはなりません。
しかし、価格と利回りの問題があります。

　私が住んでいた地方は、価格と利回りはほどほどに？良い数字なのですが、最寄り駅の乗降者数の桁が違います。入居者あっての賃貸物件です。人が少ない分、空室リスクが高まります。

　さらに、一棟か、戸建てやワンルームか。その頃は、一棟購入を目指していました。戸建ての「0か1か」という確率が不安でした。6〜10室までの鉄骨造（S）かコンクリ（RC）が、理想の物件でした。

　1995年の阪神淡路大震災の経験から、昭和56年以降の、耐震補強がしっかりした物件を探そうと決めてました。

インフラの経年劣化があちらこちらに。

　入居者さんは、新婚から、子どもが小学生になるまでのファミリータイプをイメージしていました。
ですから、公園・保育園・幼稚園・小学校の近くという立地条件も加えました。
駐車場有の一室40〜50㎡となると、地方しかない！

　5000万前後の、初心者が取り組みやすい価格帯をひたすら検索しました。しかし、そんなものネットには、ありませんでした。おいしい話は、シロウトにはまわってくるはずがない。それも初心者。

　不動産という業界を全く知らない私。
近所の不動産会社巡り、片道、車で1時間程の不動産会社にFAXで問い合わせ。それでも欲しい物件は見つかりません。

　完璧な物件は無いのですね。何を受け入れるか決めなくてはなりません。どのリスクなら受け入れることができるのか？

　何だか人間関係と似ています。相手に完璧を求めているうちは、仕事でも、恋でも、上手くいきません。
足りない部分を助け合える関係性を結べてはじめて、互いに信頼し合えるのです。

と、頭では理性的な事を考えるのですが、日々の実際の行動は、イライラと相手を責めていました。
これでは、良い人生に繋がりません。

とにかく前へ。

　細かなトラブルがいろいろとありました。物件探しに邁進したいけれど、家事と育児とPTA活動に時間を取られて不満感でいっぱいでした。

　愚痴をこぼす人は苦手で、付き合いを避けてましたが、いつの間にか私自身がポロポロと愚痴をこぼす人間になっていました。いえ、こぼさずにはいられない状態でした。人間関係に打ちのめされていました😭

　その頃は暗黒？の時代だったと思っています。私は未熟で周りの人への配慮が足りませんでした。
感謝とか、謙虚といった言葉の意味は知ってましたが、相手に求めるばかりの、いたらぬ人間だったと反省しています。当時のママ友にも、そう話して笑っています。
みなさま、よくぞ見捨てずに付き合ってくださった！


　さて、S構造か、RC構造と決めていましたが、木造しか見つかりません。うーん🧐

焦ってはならない。家計簿には、
「待てば海路の日和あり」
と、諌めていました。
ついには神頼みも。

突然、出ました。ヒェ〜😵

ずっと前から7600万円で出ていた物件です。昨日もこのサイトで見ていた時はそのままの価格でした。
しかし今朝は、6000万円に。
資料請求していた不動産会社のサイトは、7600万円のままでしたので、始業時間と同時に電話し、他のサイトでは価格が減額されていることを伝えました。
慌てて、うちは、売主と繋がっていますと返答され、折り返し連絡がありました。今ではあやしいセリフです。
6000万円で、まだ買い付けが入っていない事を確認しました。

買い付け

　すぐに、夫と現地確認。私はそれまでに、見ていましたが、見た！と言っても、何をどう見たら良いのか分かっていませんでした。

　だいたいシロウトが、立地や外観を見て、何が分かると思っていたのでしょう。何も見ずに決める事とほとんど変わりません。

何となく、いいなぁと思っていたら、シロウトの夫も自分が住んでも良いかなと思ったそうです。
頭の片隅によぎった言葉、
「収益物件を自分たちが住むなら、と選ぶものでは無い」と。
そういえば誰かの本に書いてありましたが😆

でも、FAXで、ネットの不動産会社に買い付けを出してしまいました。

次は、専業主婦大家の自己資金繰りです。