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愛すること、働くこと:3

お金の使い方は、その人の価値観を表します。子どもが自立する前に、自分なりの価値観を持ち、真に自分の(人生の)ためにお金を使う練習ができていたらうれしいです。

 転勤で引っ越した先は、豊かな自然に囲まれた山間部でした。冬は寒さが厳しく、霜柱は15㎝以上でした。ちょうど親指と人差し指を、L字に開いた長さです。その日の朝はマイナス7℃の気温🌡でした。

 3学期が始まる日のことです。玄関のドアを開けようとするのですが、ハンドルの動きがいつもと違います。ドアを押しても動きません。凍てつく寒さでドアが凍って外に出ることができなくなりました。子どもと交互に体当たりして、ようやくドアは開きました。ミステリー好きの長男と、密室殺人のトリックに使えるかも?😆と笑ってました。

 また、洗濯物を外に干すと、すぐに固く凍ってしまいます。洗濯物を振ると凍る様がおもしろくて、家族のジーパンを何本も雪の中に立てて遊んでいました。
⛄👖⛄️👖⛄️👖⛄️👖⛄️👖⛄️
こんな感じです😁


自分のコースを選択する瞬間


作ったものを売る、その経験からの学び。

 ポップコーン🍿の試食をし過ぎて?販売個数は38個になっていました。いよいよお金に換える最後の段階です。

⑮道の駅で販売する。
2日間に分けて出荷する。出荷量16個×2回(土日販売)

〇ターゲットを明確に。
ターゲットは小学生までの子ども👦🧒と一緒にクッキングを楽しみたい年配の方や親子連れに絞りました。
子連れのお客さんを見込んで、土曜日に一回目の販売開始。日曜日に二回目の販売を計画しました。

〇キャッチコピーから、商品の強みを訴える。
「🟡🟡農園」有機肥料使用。無農薬で、虫除けに竹酢を使用。🐛ピンセットや割り箸🥢などで、アブラムシなどを駆除していたとアピールする。
キャッチコピーは、
「子ども🧒と一緒に作ってみませんか?」
その呼びかけに、
「うちの○○ちゃんと作ってみようかな。」
と思っていただく。


〇買い手の目線や行動を予測する。

 設置場所の低いところにもチラシを貼り、子どもの目線から見えるように用意した籠の🧺に、ポップコーン🍿を並べました。ラベルも目を引く、鮮やかな濃いオレンジ色🍊にしました。

売り上げを携帯📱(まだガラケー)でチェックすると、その日のうちに販売が終了していました。さらに翌日は、午前中に完売しました。なんと❗️在庫0です😆元々数が38個と少ないからですが😅

⑯収支報告と来年に向けて。
手元に残った現金2,160円(見えているお金)
●3,800円ー1,260円ー380円≒2,160円
売り上げ3,800円から、
現金支出1,260円と
祖母への販売権使用分(のれん代)として、
売り上げの10% 
380円を支払う。


今後販売数を増やすためにできること。
▷植え付け面積を広げ、収穫量を増やす。
▷一個あたりの分量を50gと決めず、調整。100個の商品を準備すること。
▷機会損失😭は最小限にする。得られるはずの利益を逃すな!

●チラシの写真📸が、イマイチ。
▷美味しそうな色の明るい器に盛り付けること。
▷他の味付けも考えること。新商品の開発。

●ポップコーン🌽実の大きさにばらつき。品質を均一に。
▷小さな粒は、試作品用として使用する。
▷小さな粒は、増量して徳用品として100円で販売する。


終えるということは、後始末まで責任を持つこと。

⑰畑の後始末。収穫の感謝と来年の土作り。


 身長を上回る大きさに育ったポップコーン🌽は、簡単には処分できませんでした。細かく砕いて土にまぜようと、スコップや植木用の大きな鋏✂️を使って処分しようとしました。ポップコーンと格闘する私を見て、ベテランの農園師匠が
「土手のあたりにまとめて置くと、春になったらJAの人が機械で一緒に耕してくれる。」
とのことでした。なるほど。人力では、手に負えません。あー😮‍💨助かった。

 それでも、師匠たちは念入りに畝を崩して、根を取り除き続けています。土を鋤きながら手で触っています。

来年の収穫を左右するのは、この土作り。


 物事にとりかかっては、中途半端でほったらかしてしまう未熟な人間ですが😅共同農園を借りた事で、たくさんの学びがありました。
 ある日子どもに言われました。
「○○さんの畑って、違うね。」
??何が??
「ん~。きれい。」

ええ。そうです。分かっていました。まさにそのひと言に尽きるんです。
除草はもちろん、畝の高さ、土の盛り方、作物の向きなど畑を大事に美しく使っておられる事に気づいていました。🥕🥕🥕🥕🥕

農業初心者の私には、見えていないことがたくさんありました。除草は目に見えて分かります。しかし道具を大事に扱い、年季の入った鍬や鋤を用いて、ふんわりと仕上げた土壌を準備できる人から見えている畑は、私が見ている畑とは違うのだろうという事はわかりました。

人生のシュプールは自分の思うように。

見えていること、見えていないこと。

〇本来費用が発生するだろう経費(みえなかったお金)
息子は水やり・草抜き。
母親は水やり、草抜き、肥料、防虫対策、台風前の必死の柵作り、収穫、後始末などの労働に対する賃金は0円。
時給1000円で換算すると。3か月間、90日毎日休みなし。1日3時間。もし、リンゴ農家でバイトしていたら9万円也?!
パソコン使用権、交通費、畑の使用料金、肥料、柵に使用した太くて長い支柱の数々。実は、たくさんのお金を私が使っていました!トホホ😭マイナスです。 

 2年目の売り上げは、予想通り大きく伸びました。ポップコーン🌽作りは、3年続けました。3年目は慣れたものです。ところが、道の駅の野菜コーナーに同じ「ポップコーン🍿」を販売する人が出てきました。商品包装も紹介カードもよく似ています。しかも、販売量はこちらの数倍です。手強い競争相手です。
 私は非正規で仕事に出ていたので、畑に行く時間が十分取れませんでした。結局3年目で撤退しました。労力の割に利益が上がらず、私が消耗してしまいました。他の人でも簡単にできてしまい、時間をかけても収益が上がらないって辛いですね。低価格の物を販売することの難しさを学びました。

学びと共に、楽しい時間も得ました。
一粒一粒大切に実を外して、秤に乗せ、子どもたちとワイワイ一緒に袋詰めした時間は、とても楽しかったです。

 今、見えていないことでも、経験したり学んだりすることで、見えてくるようになると分かった3年間の農園体験でした。望めばそこに、師匠がいるのですね。

お金💰は大事に使う人の所に集まってきます。

大事にするとは、
人生のために使うという事。

自分のために使い、家族や周りの人のために、
そして、世の中のために使う。

4月から働く長男。
そんな社会人になってほしいと願っています。




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