親を施設に預けた事について
約3年前。ひとり暮らしをしていた親を介護施設に預けることにしました。
別の記事にも書きましたが、親が商法に引っかかったことが事の発端です。
相手は非常にしつこい。どこまでも追ってきます。ひとり暮らしの親をいつまでもそのままにしておけばまた被害に遭う危険性がありました。
なので本来であれば私たちが家で引き取ればいいのですが、私は日中仕事で外に出ますので、面倒を見るのは妻です。
ただ面倒を見るだけでも大変ですが、その上、追手からの連絡も来るかもしれない、訪問してくるかもしれない。その対応を妻に任せたくはなく、かと言ってそれに対して私がずっと家にこもっているわけにはいかない。
兄弟も早朝から深夜まで家を不在にしていました。やはり安全とは言えません。
だから一刻でも早く施設に入れなければならなかったのです。
それから
施設の中では携帯電話を取り上げられたため、追手からの連絡は入りようがなくなりました。
ひとり暮らしをしていた自宅にはひんぱんに着信が入っていました。しかし彼らは絶対に留守録にメッセージを残しません。もう3年以上経過したのですがまだそれらしき着信が絶えません。
家まで訪問して来る人もいました。
それからその2
最初のうちは2週に1回ほど面会に行っていました。
身体の不自由はないので、やれる事は何でもやってほしい。むしろ施設の方には「何でもやらせてください」と言ってます。
しかしコロナ禍になって事情は大きく変わりました。最初のうちは施設から外に出ることすらままならない状態となりました。私が入居者だったら暴れそうです。どうやって施設の人はそんな人たちに対処していたのでしょうか。
今は施設の外の散歩は出来るようになりましたが、相変わらず人との接触がほぼ厳禁です。
不自由な生活を強いているよなぁと思います。でも仕方ないよな、と自分に言い聞かせています。
で、どう思うのか
施設で働く方の視点から語ってくれた動画を発見しました。記事も併記されています。
こちら、すごいリアルでいい文です。
人は生きている限り必ず老いていきます。自分で物事がこなせなくなっていきます。だから手助けはどうしても必要です。
手助けをする側の方がこんな風に接してくれているのはとてもうれしく、ありがたく思います。
そして今は逆に私が仕事であちらこちらに移動することができる事をありがたく感じています。
(タイトルイラストは、イラストACより引用させていただきました)
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至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。