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頑張る相手を選ぶ

仕事が忙しすぎて燃え尽きる、といったことが最近あったので、この場で振り返って、過去の自分に対してアドバイスしてみたいと思います(笑)本当に自己満足なnoteですが、もしよければお付き合いください。

コンサルといえど、一生激務は基本ない

コンサルティング会社は激務、といった話を聞いたことがあるかもしれません。僕自身コンサルティング会社で働いていますが、他の業界で働く友人から「本当に激務なの?」「どれくらい徹夜してるの?」と聞かれることが多々あります。

そういった質問に対しては「常に忙しいわけではない。学校の勉強が中間テストと期末テストの直前に忙しくなるのと同じように、プロジェクトの中間報告と最終報告の直前は忙しいことがある。」と答えるようにしています。

コンサルティングのプロジェクトでは一定期間でクライアントの課題を解決することが求められます。課題解決という成果を報告する場として、中間報告と最終報告が設けられているのですが、この直前になるとバタバタとしてしまいがちです(勤務時間は9:00-22:00くらいの感覚です)。ただ、報告直前以外は問題なくプロジェクトが進んでいれば、10:00-18:00くらいの平和な生活を送ることができます。大学で例えると、通常は授業の出席と予習復習で学習を進めて、テスト直前は一気に詰めるといった感覚に近いですね。

イレギュラープロジェクトで、無限中間報告。我死す

ただ、11月から2月末くらいまで、僕はイレギュラーなプロジェクトを担当することになり、毎月月末に中間報告がある状態が続いていました(毎月中間テスト地獄です)。そのため、一山超えたらまた一山、といった日々が続き、だいたい8:00-23:00、長い日は6:30-25:00まで働くこともありました。

前からやりたい領域だったので時間は気にせず日々ワクワクしながら仕事をしていたのですが、最後の方は寝ても疲れが取れないことがありました。チームのメンバーに助けてもらいながら、無事最後の山を超えることができましたが、走りきったところで、完全に燃え尽きて全てのやる気が消えてしまったので、1週間くらいお休みをもらいました。(こういうプロジェクトはコンサル歴20年の上司曰く基本ないので、これがコンサルか、といった解釈はしないでくださいネ)

誰に喜んで欲しいか、その人のためになる仕事は何か

休みの間は完全にバケーション気分で、美術館に行ったり、6時間連続でNetflixを観たりでとことん自分を甘やかし、おかげで早々に回復しました。それでも休みは続くので、もう一度同じ状況が訪れたら、どのように回避すべきかを考えてみました。

結論、一番喜ばせるべき人が誰かを考え、その人のためにならない仕事は容赦無く切り落とすことがポイントだと思いました。

今回のプロジェクトはクライアント・社内合わせて30人くらいの人が絡んでいました。しかもお客さんは部長クラスばかり、社内も経験豊富な先輩たちばかり、僕は一番の若手でした。最も若手ということで、自分が脳みそを絞り出して考えるべき仕事に加えて、あらゆる方向から雑務(会議調整や議事録作成、他人の作成した資料の修正)が降り注いできます。作業スピードを評価してもらっていた僕は、全ての依頼に対して爆速で対応し、可能な範囲で指示されていないことまで手を動かして、期待以上のことをしてやろう、と思っていました。

しかし、全ての仕事にハイスピード・ハイクオリティで対応すべきだったのでしょうか?もちろんNOです。「今抱えている仕事を列挙すると・・・」「今の状況で優先的に対応すべきものは・・・」といった感じで緊急性に基づく優先度は当時も意識していて、毎日朝と夜にタスクの全体像を把握するようにしていました。

では、何が欠けていたのか。それは「誰のための仕事か」という重要性の視点です。コンサルティングのプロジェクトは依頼してきたクライアント側に責任者がいて、その人が成果の最終責任を負います(僕の会社ではだいたい役員とか部門長・部長。たまに社長)。今回の僕のイレギュラープロジェクトでも、役員の加藤さん(仮)が責任者でした。加藤さんが予算をとってきて、コンサルティング会社を使って成果を出すことに責任を持っています。なので、我々はプロジェクト責任者の加藤さんをハッピーにすることが最大のミッションでした。

「じゃあ、加藤さんのためになる仕事をすれば良いじゃん!」そう思うかもしれませんが、当時の僕にはそんな余裕がなかったのです。。クライアント・社内合わせた30人の中で最もペーペーの僕は加藤さんと直接やりとりすることはなく、加藤さんの部下の部長さんたちとやりとりをしていました。

部長さんたちは自分たちの部署の仕事でただでさえ忙しい中、期間限定でプロジェクトの仕事が発生しているという状態でした。なるべく手を動かしたくありません。スタンスとしては、気づいたことはどんな細かいことでもとりあえず作業指示をだして、必要最低限のチェックだけして済ますといった感じ。僕は律儀に全てに応えていましたが、今思うと本当に無駄でした。。どんなに偉い部長さんの指示であろうが、加藤さんの役に立たない仕事は手を動かす必要がありません。当時は、やったことに対して褒められていたので、そのことに気づくことはありませんでした。。

作業を依頼された瞬間に目的を爆速で依頼主にぶつける

では、加藤さんの役に立たない仕事をペーペーの僕が華麗にスルーするためには、どうすれば良いのでしょうか。作業の依頼主の性格や特徴にもよるので一概には言えないですが、手段の1つとして、作業の依頼を受けたその瞬間に、作業の目的をすり合わせてその場で必要性を判断することだと思います。

例えば、内容が固まりきっていない資料について「一旦この資料の見た目綺麗にしておいて」と部長さんに言われたときは、「これって、来週の加藤さんとの会議に向けてってことですよね。であれば、まだ内容が固まりきっていないので、加藤さんが参加されない明日の検討会では一旦このままで議論進めても差し支えないですかね。」といった感じ。多忙を極める部長さんは、常に部下から判断を迫られていて、特に考えずに発言していることがあるので、一度立ち止まって、何のためにやるんだっけ?と一緒に考えて「あ〜別にやらなくて良いか」と言ってもらうことで、ペーペーの僕でも華麗にスルーできるのかと思いました。

今後は複数の仕事が同時に進んでいて、多くの関係者を巻き込みながら会議や作業をこなす中でも、何か「依頼された瞬間」に要否が判断できるようになって、もっと効率よく仕事ができるようになりたいです。無駄な仕事を極限まで減して心に余裕ができると、お客さんに喜んでもらって嬉しい!といった感覚をもっと味わえるのだと思います。

最後に

皆さんの目にどう写っているのか分かりませんが、少なくとも僕は今回のnoteを通じて、自分の置かれていた状況を俯瞰して、今後とるべきアクションが明確になったので、役に立ちました。noteの活用目的達成です(笑)

ペーペーサラリーマンの僕の経験から少しでもお役に立てる要素があれば、それはそれはHappyです。もし良ければスキやシェアしていただけると、皆さんのお役に立てているかが把握できて、今後の参考になるのでありがたいです。

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