アイドルってすごいわ 気持ちを冷凍保存してくれるのね

関ジャニ∞が本気で死ぬほど大大大大大大大好きだった。愛していた。
歌が上手くて、顔がカッコよくて、面白くて、曲がイケてて、ライブが死ぬほど楽しくて、、、
関ジャニ∞のおかげでできるようになったことや、初めて経験したことが数えきれないほどある。初めてジャニーズのライブに行った、初めてCDを買った、DVDを買った、遠征をするために新幹線のチケットを買った、ホテルを予約した………
生き方を教えてくれて、道を照らしてくれて、元気をくれて、寄り添ってくれた。友達のような、先輩のような、恋人のような、家族のような、、、私はどんどん関ジャニ∞のことが大好きになって、苦しいほどだった。

2009年〜2012年くらいの関ジャニ∞が一番好きだ。
そのころの私はまた10代で、学校で話すこと、家に帰ってから見るもの、聴くもの、全てが関ジャニ∞だった。
いつも周りには友達がいて、同じく関ジャニ∞が好きな姉がいた。将来の大きな夢もあって、いつも大きな声で笑っていて、歌うことが大好きだった。

今の関ジャニ∞はどうしても好きになれなくて、私は担降りしてしまった。ライブにも行ってないし、CD・DVDもおろかテレビ番組も見ていない。
私は地元を離れて、ひとりぼっちで社会人になった。叶えたかった夢は挫折し、一緒に関ジャニ∞を見ていた友達や姉は結婚してしまった。
いろんな辛いことがあって、笑うことも歌うことも少なくなってしまった。

昔の関ジャニ∞が好きなやつは昔の関ジャニ∞を見ればいい、と思う。
人は絶対変わるものだし、彼らの選んだ今にオタクが文句を言うのはお門違いだ。

でも、あんなに彼らのことが好きだった自分が眩しい。
好きだ!という気持ちと前向きな愛で動いていた頃が愛おしい。
そして大好きだった頃の映像を見ると、まっすぐ関ジャニ∞を見つめていた私も、関ジャニ∞も、リアルに再現される。
あのときの気持ちは冷凍保存されていたのだな、と思う。そしていつでも解凍できる。ここが好きだった、この歌詞!この振り!髪型! そして当時の気持ちの揺さぶりまで今の私に返ってくる。

私は関ジャニ∞と同じ時間を過ごしていたんだ、そしてそれは過去になったんだ、と気付いた。

すごいなあ、アイドルって。
アイドルのオタクなんて、赤の他人のこと応援して人生の何になるんだと思っていたけど、10年近くも続けているといろいろな発見があるものだ。

こんなに鮮明に当時のことを思い出せるのに、この頃の関ジャニ∞はもういないし、私や周りは大きく変わってしまった。
壁に画鋲で穴をあけるみたいに、楽しい愛おしい思い出をたくさん残していくなんて、もう穴は戻せないのにいつまでも苦しくなってしまうじゃないか。

アイドルオタクってなんて楽しくて切ないんだろう。
早くタイムマシン開発されないかなあ。