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僕は、「褒められ」を喰って生きている。

僕は、褒められることが大好きだ。
朝昼晩と褒めてもらえるなら、三度三度の食事が全部カロリーメイトでも構わない。
ただしフルーツ味限定で。飲む方はいらない。

試合に負けても褒めて欲しい。
「負けっぷりがいい」とか。
「道着の着こなしがシック」とか。
「一回で計量パスした。偉い」とか。

まあ、格闘技は無駄に長くやってるので褒められることもままあるが、問題はnoteだ。

以前、長いこと空道の所属道場のブログを書いていて、それがそこそこ好評だった。
試合会場でも、見ず知らずの人から「ブログ読んでます!」と、よくお声掛けいただいた。
試合直前に対戦相手から
「いつもブログ読んでます。面白いですねぇ。特に○月○日のブログが好きで……」
と、めちゃくちゃブログ愛を語られて、
「めっちゃ読んでくれてるじゃないですか! ありがとうございます!」
と感謝してたら闘志を削がれてしまい、試合にまけたりもした。
今思えば、作戦だったのかも知れない。

で、「どうやら僕の文章は面白いようだ」と勘違いをし、あの「キナリ杯」をキッカケにnoteで書き出した。

思ってたんと違った。

文章では、なかなか褒めてもらえない。

「誤字脱字が少ない」とか。
「絶妙な改行」とか。
「そこを敢えて『ひらかない』ところが心憎い」とか。
なんかあるだろ、褒めるところ。

あまりにも「褒められない」ので、心が折れて「もうnoteのアカウントごと消してしまおうか」と思うことも、たまにある。
でも、「消すぞ〜、消すぞ〜……!!」と逡巡している時に限って、何故か「褒め」をくださる方がいる。

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ああああ……、ありがとうございます、バタコさん!

これだけ「褒め」をいただけたら、向こう1ヶ月は褒められなくてもnoteを続けて行けます!
お礼にお酒でも奢りたい心境ですが、バタコさんはイギリス在住なんですね。
イギリスと言うと、ビートルズとセックス・ピストルズとモンティ・パイソンとロビンマスクしか浮かびませんが、遠い遠い所だということは、わかります。
日本の片田舎で書かれた僕のnoteが、遠くイギリスで読まれているということに、感動しております。

かと思えば、野やぎ先輩が僕のnoteを取り上げてくれた。

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ああああ、ありがとうございます、野やぎ先輩!
バタコさんも書かれていたけど、僕は昔から椎名誠の私小説が好きで。
そこに描かれているのは、大体「不器用な不良少年の純情」。
僕は別に不良少年ではなかったが、かと言って真面目でもなかったが、とりあえず椎名誠の影響は物凄く受けていて、だから「不器用」や「真っ直ぐ」というワードは、僕にとっては褒め言葉。
嬉しくて、嫁にこの野やぎ先輩のnoteを見せたら、僕の呼び名が「BMO(不器用真っ直ぐおじさん)」になった。

仕事中、嫁からLINEが届く。
BMO! 仕事帰りに業務スーパーで、食パンと牛乳と、安かったら白ネギ買って来てʕ•ᴥ•ʔ」
出た。「安かったら買って来て」。
言っておくけど、僕は野菜や果物やお肉やお魚が、「何円なら安いのか」皆目検討も付かない。
仕方ないので、写メを送ってお伺いを立てる。

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「これは高いのですか? それとも、安いのですか?」
「高い。却下。今夜のすき焼きには、白ネギは入れません」
「肉さえ入ってれば十分です……」

そして、その夜のすき焼きはこんなことになった。

白ネギの代わりに、大きなお麩を入れた。
ただのお麩では寂しいので、嫁が海苔佃煮で顔を描いた。
嫁が嬉しそうに尋ねる。
「かわいかろ?(福岡出身)」
「……かわいい……」
「嬉しかろ!?」
「……うん、嬉しい……」
嫁がご機嫌なら、僕も嬉しい。

何故すき焼きの話になったのかよくわからんが、もちろん、僕のnoteを一番キッチリ読んでくれているのは嫁だ。
嫁の視点は、なかなか厳しい。
酷評されて、一度はアップしたnoteを削除したこともある。
でも、その嫁に「今日のnoteは面白かった」と言われると、僕は本当に嬉しい。
noteを書かなかった日も、就寝前に「今日はnote書いとらんの?」と聞かれる。
「嫁に褒められるnoteを毎日書く」ことが理想ではあるけれど、現実はなかなか厳しい。

これからも、「不器用に」「真っ直ぐ」嫁に褒めてもらえるnoteを書く。
そして、野菜果物お魚お肉の相場を把握する。
これが目下の目標だ。






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