実話

年配の救急隊員に
「酸素とバイタルが異常ないので、ただの過呼吸です。
腹式呼吸して早く寝てください、としかアドバイスできない。
我々ができることはない。
まあ、心電図ぐらいなら見れるけど異常出ないと思うよ。
それでも、しんどいと言うなら点滴打つぐらいしかできないよ。
寝不足なら早く寝ること。」
と言われたので、心臓も痛いんです、と伝えたら

年配の救急隊員に半笑いで
「だから、さっきも言ったでしょ。
腹式呼吸してリラックスして早く寝ること。
お風呂入っても動悸がするならまた救急を呼んで。
まあ、そのときも酸素とバイタルは異常ないと思うから、点滴打つぐらいしかないよ。
どうしようもないね。
我々は、これ以上あなたみたいな人たちみれないです。
どうしようもないから、精神科か心療内科に行ってください。
あと、私たちはこの辺の病院から来てないんです。
救急車がどこも空いてないから、今回は代わりに私たちが遠いところから来てるの。」

と言われ、最後の一言は要らないのでは?とつっこみたかったけど、過呼吸で言い返せなかったのでここに記載することにします。

確かに、母のような病気や急病人のために救急隊員は存在するのは理解してるし、申し訳なかったです。
だけど、さいごの「遠くから来てるから云々」は言わなくても…と思いました。たくさんの心肺停止している患者さんを、何千人も診てきた人のセリフが冷酷すぎて、仕事に慣れてしまうと感情がなくなってしまんだということを目の当たりにしました。そういう仕事だから仕方がないと言えば仕方がないのでしょうけど、他の若い救急隊員の人は私の目を見てしっかり耳を傾けていました。

そして
「早く寝てください」
と言って、玄関の扉を閉めた後、廊下で笑っているのが聞こえてきたので、せめて救急車に戻ってから笑ってください、と思いました。
笑っている人は、同じく年配の方だったので、何年も人間として生きてきた大人のする態度なのか不審に思いました。
しかし、将来、こういう人間になってしまわないように、という見本を見せていたのだと思うことにします。ありがとうございます。

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