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探究とこれからの学び

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元家庭科教師が在職中に取り組んだ探究学習や探究をメインとしたマイクロスクール(オルタナティブスクール)でインターンを経験した時の経験、これからの子供の学びなどの記事を中心にまとめ…
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#マイクロスクール

昨日から始まった 神戸のマイクロスクール 「ラーンネットエッジ」 でのインターン 今春 家庭科教師を退職した後 久しぶりに 子ども達のいる場に 戻らせていただきました きれいな緑の窓景色 教室のぬくもりのある白木の机 ここでの経験を noteでお伝え出来ればと 思います

マイクロスクール ラーンネット・エッジでのインターン①:探究の学びの場での気づきや感じた事~子ども達との距離~

1 エッジとの出会いとインターン開始まで 「こんな学校があるんだ!」初めてラーンネット・エッジの記事をnoteで読んだ時、何とも言えない気持ちになりました。"探究中心の学びの場は現実にある”という驚きと”それが可能な時代になったという”感慨深い気持ちです。 「しかも! 神戸にある!」その立地にも興味を惹かれスクールについて 詳しく調べ始めたのは2021年の5月頃でした。 スクールのスタッフは子どもたちの探究的な学びをナビゲートする役割なので「先生」ではなく「探究ナビゲー

マイクロスクール ラーンネット・エッジでのインターン②:探究の学びの場での気づきや感じた事 ~自由と感性~

1 アートの時間インターン2日目の最初の時間は「アート」。その響きだけでもワクワクします。 学校では普通、美術という科目で 専任の先生がいらっしゃるかと思うのですが、ラーンネット・エッジでは 複数の方が受け持たれている様子です。 (まだ3日しか行っていないのでよく 分かっていない事が多くすみません。) その時間の担当者は 人生経験を積まれた”アーティスト”。 ご自身の作られた素敵な作品を持参し、 気さくに話を始められ フランクな雰囲気の中で 授業が進んで行きます。 私がい

探究のベースとなる知識とは?:マイクロスクールのインターンで感じた事③

1 魅力的な時間割 「これってどんな事をするんだろう?」 スクールの時間割の科目名を見て、 というのは初めての感覚です。 先週からインターンとして お世話になっている マイクロスクール (オルタナティブスクール) の時間割にはとても 興味深い科目名が並んでいます。 私がスクールに参加させて いただけるのは週3回。 その時に実際に子ども達と 学びの場を共有できるのは 次のような科目です。 ・アート ・身体と音楽性 ・自由への教養 ・Flex ・マジ探究 ・マジ探究カンフ

マイクロスクールのアート鑑賞タイム:インターンとしての気づきや感じた事⑤

1 毎週変わる内容「今週の講師はこの方?」先週からインターンとして通い始めた神戸のマイクロスクールの木曜日の最初の時間は“アート”で、講師は週替わりでいろいろな方がいらっしゃいます。 先週は製作中心の時間で初めて 参加する私は見ているだけの時間でした。 (一部下記の記事からお読みいただけます) 今朝は初めてお会いするファッショナブルで素敵な女性講師。今日はアート鑑賞の時間という事で「どんな内容だろう?」と期待が高まります。 ゆったりした雰囲気で始まった

マイクロスクールならではの問いの広がりの面白さ〈自由への教養〉:探究の学びの場でのインターンでの気づきや感じた事④

1 「自由への教養」って何? 神戸にある小学校高学年から中学生を対象にしたマイクロスクール〈ラーンネット・エッジ〉の時間割には「自由への教養」という時間があります。メインの矢萩先生がカリキュラムを作り、今は週替わりで矢萩先生とスクールスタッフがオンラインとリアルのハイブリッドで授業を行うスタイルです。 「こんな授業を小学生や中学生が受けてるんだ!」この時間を初めて見学した時に感じた強烈な印象は今でも忘れる事が出来ません。 それは、今年の7月、インターンとしてお世話になる

マイクロスクール「ラーンネット・エッジ」でインターンとして過ごした日々:フォトで振り返る10月の思い出

1 駆け抜けた10月「やっぱり、延期かあ…。」9月から神戸のマイクロスクールにインターンとして通わせてもらえる事になっていた開始時期はコロナの第5波で10月まで延期となりました。 出来れば2学期の開始とともに子ども達と一緒にスタートを切りたかったのですが仕方ありません。少人数制のスクールで人間関係が出来上がった中に新参者が入っていくのはとても難しい事です。 その上もうすぐ還暦で早期退職した私の年齢とマイクロスクールに通う子ども達の年齢はかけ離れています。その中に”インター

マイクロスクール 神戸ラーンネット・エッジに流れる優しい時間:インターンとして気づいた事・感じた事

1 マイクロスクールって何? 「ここに本当に学校があるの?」10月からインターンとして参加しているスクールに初めて行った時の感想です。 ”マイクロスクール”という言葉も意味もよく知らなかった私は、インターン募集の記事を見てスクールに興味を持ち、インターンに応募する前に下見に行ってみたのでした。 スクールの名前の看板を見つけ安心したものの、中がどうなっているかは分からず、子ども達の姿も見る事が出来ないまま、その日は終わりました。川沿いの緑の多い環境の側にたたずむ場所を見て

10代の探究者たちとのインターン生活:”正解”や”効率”を求めない子どもとの接し方の難しさ

1 インターン生活の始まり「さあ、今日から新しい生活!」期待より不安の方が大きかったインターン生活は今年2021年の10月から始まりました。初めてインターン募集の告知をnoteの記事で目にしてから5か月。デジタルでの応募もクラス見学もスクールスタッフとの面接も初めて尽くしの中、採用が決まった時は心底ほっとしました。 今年の3月に中高一貫校での家庭科教師の仕事を退いてから一人暮らしの親の心配などもあり、時間の融通が利いて責任の少ないポジションで子ども達のいる場所で何か役に立

自分らしく生きる事の大切さに気づかせてくれたマイクロスクールでのインターン体験

1 はじめにこの記事では定年の少し前に早期退職した元家庭科講師がマイクロスクールにインターンとして採用してもらい、2か月のインターン体験を経て得た事、インターンを終了した今感じている事をまとめています。 本来なら今年〈2022年〉の3月までインターンとしてスクールの活動に参加させてもらう予定でしたが、昨年の秋に義母が交通事故に遭い状況は一変しました。長い入院生活で認知症を発症した義母の事を考えインターンは昨年末で終了させてもらう事にしました。 還暦に近い50代後半という年