僕のパラレルキャリア

僕のTwitterのプロフィールに自身が活動していることを載せています。有難いことに僕の活動について質問や興味を持ってくださる方がいて、今回はそれについて書きたいと思います。

まず第一に、僕の職業は『ラグビー選手』です。

『ラグビー選手』としての活動の他に、『ラグビーのコーチング』、自身が手がける『かじゅラグ』ラグビー普及・育成活動、そしてこの6月から新しく関わりはじめた、『NPO法人Teach For Japan』プロボノとして働いています。具体的な取り組み内容、またなぜそれを選んだのか?ってのは長くなるので笑 また次回書きたいと思います。

最近、いろんな方から本業のラグビー選手以外に副業として様々な活動をしているんですね、と言われるのですが、副業ではありません漢字で書くなら複業が近いです。僕にとって副業のニュアンスは本業以外にお金を稼ぐこと。お金を稼ぐためだけにやっているわけではなく、自身のパラレルキャリアを追求し、最終的に自立するためにやっています。

なぜ僕はパラレルキャリアを追求するか?

この理由は、大好きなラグビーを自分の身体が潰れるまで、自分がラグビーに納得するまでやりたい。と考えているからです。

26歳でプロ選手になり、30歳でトップリーガーになった僕は、年齢を重ねれば重ねるほど、ラグビーが面白くなってきて、ラグビーの奥深さ、シンプルだけど難しい所、国境を越えて仲間や尊敬できる人達と出会えたり。またラグビー選手であることにより応援や支援をしていただいたり、今ラグビーの醍醐味を思う存分味わっています。

当然、プロ選手である以上、契約が無くなれば給料がなくなり、ラグビーを続ける環境は厳しくなります。そしていつの日か僕にも肩を叩かれる日は来ます。もしそんな日が来たとしても僕は自分で自立してラグビーを続けたいと考えています。

少し話が変わりますが、僕は昨今のスポーツ選手におけるセカンドキャリア問題を議論するのはあまり好きではありません。なぜなら競技によって、経歴や年棒によって、また選手の人間性や価値観によって、それぞれに変わってくるからです。(あくまで僕の意見で、それについて議論したり取り組む人達を否定しているわけでは有りません。)

今でこそ時代が変わり、ラグビー選手の給与面も昔に比べたら良くなりましたが、基本的にほとんどの日本のラグビーのプロ選手は競技だけで将来食べていけるほど稼げません。特に僕のような経歴の選手なら尚更です。

僕はプロ選手になることを選んだ時に、セカンドキャリアで苦しんだり悩んだりすることは当たり前だというか、それがラグビーという競技を職業にすることだと理解して選んでいます。

とは言いつつ、プロ選手になった20代の時は不安な気持ちがあり、特に「引退したら何をするの?」と、興味本位で聞かれるこの質問が嫌で嫌で堪りませんでした笑

そういった経験を経て、現在は競技以外のことをして本業に影響が出たら大丈夫なのか?という議論も全く気にならなくなりました。そもそもそれをやらないと、僕の場合大好きなラグビーを選ぶ人生は成り立たないと考えています。

僕が高校時代からずっと好きな論語に書かれている孔子の言葉によると、

15歳で学問を志し(志学)、30歳でその基礎から自立(而立)、40歳で惑わず(不惑)〜後は省略します。

自分の人生でいうと、15歳でラグビーを始め学びながら、30歳でトップリーガーになり一つの目標を達成し、それと同時にラグビー指導をキッカケに少しずつパラレルキャリアの追求を始めました。

究極は、最終的に自分の稼いだお金でラグビーを続けられるよう而立しようと考えています。

40歳から、もしくはそれまでに自分の会社を経営し、軌道に乗せ(業種も地域も決まっていない。)チャレンジする人を具体的に支援したり導ける人になりたいと考えています。人物で言うとビル・キャンベルのような人になりたいです。(ビル・キャンベルの話はまた別の機会に。)

また自身のキャリアを追求する上で、様々な方々から応援や支援を受けていて、受けた恩を次の世代に返していきたいと思っています。大きな話になりますが、それが継続していけば社会問題が解決したり、業界が良くなったり、世の中が変わっていくんじゃないかと思っています。

キャリアに対しては今の所、こんな風に考えながらやっています。言うは易く行うは難しですが。笑

今回は僕のパラレルキャリアにおける考えを書きました。次回は具体的に取り組んでいること、またなぜそれを選んだのか?について書きたいと思います。

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