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「咀嚼」



子供の頃によく祖母から「ちゃんと噛んで食べなさい!」と良くいまれたものです!

そしてこの業界に入り、自分が食べる事よりは、どう食べてもらおうか!どんな味付けにしたら、、どう下処理したら素材の味が活かせるか!とか、日々今も悩みつつも、自分が食べお腹満たす事は置き去りに…

そう!仕事の時はほとんど食べないんですよね、

なぜって?

それはね、つねに味見をしてることも有ります、満腹状態よりお腹空いてる時の方が味覚の繊細な味が分かる気がするからなんです!

私はね。

長年やってるとレシピなど見ないでだいたいの感覚で入れた調味料で味の強弱がわかります。

弟子が作る味も何を入れた?
何が足りない?  

も、わかります。

頭の中で調味料の計算式が瞬時に出ます。耳かき程の塩なのか醤油か酒を入れてマロ味を出すのかもね。

そして最近の美味しい食べ物の特徴と言えば口溶け良いもの、柔らかいものが挙げられてます。

そう!咀嚼「そしゃく」しなくて食べられる!確かに私も好きですが(笑)

日本料理における食べる事の大事さは、咀嚼(そしゃく)

いかにお米を美味しく食べるか!

それが一汁三菜の基本。
お米にお漬物,具沢山お味噌汁、和物か酢の物主菜のお肉かお魚。

そしゃくして、口の中で味付けをする、口内調味こそが和食の原点,京都で言う「おばんざい」であります。

お皿ひとつで完成した味付けではなく、口内で自分で好きなように調味する事が、硬さ、柔らかさ、甘さ、辛さをうまく自分なりに調味できる事が味覚を育てる事だと私は思ってますね。

長くなりましたが、小さな子供達にはちゃんと味覚の大事さを感じていただきたいなと、プリンを食べながら説得力のない独り言でした。(笑)

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