5月
近況
早起きして散歩に行ったり、食事のときに映画を見たり、寝る前にYouTubeを見たり、勉強中に音楽を聞いたりで、なんだかんだ楽しく過ごしている。
しかし、先日の夜中「なんでお前は知らんVTuberが知らんVTuberと知らんVTuberに誕生日を祝われてきゃいきゃいしとる動画見てほっこりしとるんや！！！？？？」という気づきを得たので、しばらくVTuberを見るのは控えることにする……
YouTubeアルゴリズムと田角陸に脳を盗聴されてしまう……
というわけで5月はとりあえず問題集を終えたので過去問を解いたり要点をまとめたり短答の勉強をやったりサボったりしながら乗りこえて来ました。
前述の散歩は引きこもりすぎてヤバくなった腹を引っ込める&判例を朝から耳で聞くという一石二鳥を狙った作戦だったのだけど、効果のほどはよく分からん。なんか覚えが良くなった気がする。けどプラシーボのような気もする。
とりあえず犬は喜んでいる。
音楽
Bepolar / Ours Samplus
Au Palais / Obsqure
先月に引き続いてアジア〜東欧系のサンプル主体のインストヒップホップ／トリップホップ界隈を聞いているのだけど、探せば結構色々出てくる。先月のModeratorはギリシャのビートメーカーだが、フランスのOurs Samplus、カナダのObsqureなども面白い。
Bassara / Taktouka
あとニューヨークでヒップホップとアラブの伝統音楽をミックスさせるTaktoukaのダークで妖しい音楽性も非常に気に入っている。ものすごく澄んだ冷たい夜の空気とスモーキーな水タバコの煙を交互に浴びるような音楽性……みたいな。（伝わるのかこれ）
Children of Mirror / maisyo
barber beatsはあんまり真面目に掘り下げていないのだけど、mabisyoのこのアルバムはかなり出来が良かった。これも同じくアジア系のサンプル多めで、サンプルに対するビートのアプローチにちょっとスパイスがある気がする。
bandcampに限らず、漠然と広いジャンルを掘り下げようとすると好みに辿り着くまで割と辛抱が必要だけど、「こんな音楽があったら聴いてみたいな」というちょっとした好奇心を頼りに主体的に探してみると当たりを引く確率が上がる気がする。
このほかだと、
Does Spring Hide Its Joy / Kali Malone feat. Stephen O'Malley & Lucy Railton
Kali Maloneの新譜は毎度のことながらかっこよくて、かつほんのちょっとしたテクスチャにまで気を配っていてさすがだった。
kV Pylon / BT Gate X-138
これも全く知らないダブテクノアーティストなのだけど無骨で文字通り機械的な名を冠するkV Pylonは、意外にもダブ処理が有機的というか液体的（？）で、かなり心地よい。これからの季節に重宝しそう。
Flamingo Tripper / Edmondson
まだ未発売のリイシューなのだけど、Flamingo Tripperの恍惚感が素敵だった。どちらかというとディープハウスがメインジャンルなのだけど、このたゆたう感じはダブテクノ的でもある。こういう、ジャケットと音楽性がぴったり合うような作品にめちゃくちゃ弱い。
旧譜もかなりたくさん聞いたのだけど、特に気に入ったのは2枚
Piano E Cordas / Luiz Eça
ブラジルでボサノヴァバンドをやっていたピアニストのソロ名義作なのだけど、この音の悪さとジャズと呼ぶにはあまりに他愛ない演奏、なのにロマンチシズムというか（もはややりすぎなほど）情感溢れる和音進行に、クセになる良さがあって気に入ってしまった。
POSITVE YELLOW /
詳しい出自は知らないし一般的な「いいアルバム」とは違うのも重々承知なのだけど、強く惹かれてしまった。どうせ架空の、ポリゴンがギッザギザのクルマがありえん挙動をする初代プレステのゲームのサントラみたいな設定でもあるんだろう（失礼）けど、本当にあの時代あの手のゲームに憧れを抱いた者にだけ刺さるようなレイヴっぽいドラムンベースやハードコアっぽい音を出していてそこがたまらん。
Vaporwaveなんて最初出た時は一過的なミームだと思ってたけど、確かに2000年前後ってなんか独特のテクノロジー信仰とそこから来る妙に楽観的でデザインの流行があって、そこを現代的な視点から享楽的な文脈にも批判的な文脈にも翻訳して面白がりやすい部分は大いにある気がする。
んでは、6月も頑張って参ります。
梅雨で天候は不安定ですが、皆様も風邪などひかれぬようお気をつけください。
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