「下町ロケット2 ガウディ計画」を読んだ感想

「下町ロケット2 ガウディ計画」 池井戸 潤(著者)

 直木賞をとった「下町ロケット」の続編。1作目の感想を書いていないので、手短に感想をすませたいと思う。前作でバブルでシステムを無事納入し、ロケットを飛ばすことができた佃製作所が今度は心臓の人工弁「ガウディ」の開発に挑む。

 今回ももれなくライバル会社や審査機関など様々な敵に翻弄されていくのだが、佃は自分達社員そして自らの技術力を信じ、力強く進んでいく様は気持ちがいいものである。

 今回は特に人の命に関わる製品であるため、佃は苦労する。途中その道の険しさに挫折しそうになるが、自分達がなんのために製品を生み出そうとしているのかを振り返り、自らを鼓舞していく。

 夢も目的意識も持たずに仕事をすると大切なことを忘れてしまうし、何よりやりがいがない。逆にそれらを持てばとてつもない力を人は発揮できるのだと感じさせられるそんな作品だ。


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