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控えめさんほど40代から生きるのが楽になる【知識編②アイメッセージ】

話すときの主語は「私」にしよう

結婚して子どもが生まれると、家事や子育てを最優先する日々。こう書くと聞こえはいいのですが、いろんなことを同時進行できる程器用ではなかったようで、そうしないとワンオペは回りませんでした。

気づくと「社会から取り残されてしまっている」焦燥感に、鬱々とする日々を送っていました。

鬱々としながらも、行動の軸は【相手】(つまり子どもや夫)に近い状態がデフォルトになっていきました。自分よりも相手の方が行動軸に近いので、話すときの主語も【相手=You】になりがちです。

子育て中、子どもに話しかける時も、気づくと「You早くしなさい」とか「Youこうしたらいいよ。」という【You=あなた】が主語の文が多くなっていきました。

今思えば、気持ちや時間に余裕がない時に多かったなと思うのですが、なんだか上から目線な感じで、自分がしたい子育てとは程遠い気がして、ずーっと自分に違和感がありました。

そんなときに、ある人の素敵な表現が耳に飛び込んできました。

「あの人に意見を聞いてみたいな〜と思いました。アイディアが豊富なので」

なんて押し付けがましくなくて、さわやかな表現なんだろう!
そう思いました。と同時に、どこが自分と違うんだろう?いつもの私だったら、どう言ってるのかな?と考えてみました。

「あの人だったらアイディアが豊富だし、相談してみたらいかがですか?」

おそらく、こんな感じになってると思います。
うーん。言っていることは同じなのに、何かが違う。

何が違うかよーく考えてみると、あることに気づきました。
そうだ!きっと、主語が違う。

文中に主語を補ってみるとこんな感じです。

①主語が「私」の人 I message(アイメッセージ)
「(I=私は)あの人に意見を聞いてみたいな〜と思いました。アイディアが豊富なので」

②主語が「あなた」の人
「あの人だったらアイディアが豊富だし、(You=あなたが)相談してみたらいかがですか?」


①から受ける印象は、
「私はこう思うよ。こういう考え方もあると思うけど、選んでも選ばなくても、どっちでもいいよ〜!」
お友達に言うような、横のつながりのイメージです。

②は、
「あなたのために言ってあげてるのよ!」
という無言の圧が伝わってきそうです。
なんだか選択肢がありそうでなさそうな、やりたくないけどやらなくちゃいけなさそうな、相手に逆に気を遣わせたりしていそうな縦の関係のイメージです。

人によっては、人からアドバイスされたくないという人もいるでしょうから、恩着せがましいというか、押し付けがましいと写ってしまうこともあるかもなぁと思いました。ちょっと上から目線というか、上下の関係をほのかに感じる文章です。


内容も、相手のことを思って発言しているのは同じなのに、こうも違う受け取られ方をされる可能性があるというのは驚きでした。

どうせだったら、前者のように、気持ちよく伝えたいなぁと思いました。


このような表現の仕方をアサーションとかアサーティブコミュニケーションと言います。もう十数年も前に習っていたのに、全然できていなかったんだぁと情けなくなりました。知っているのとできるのとは大違いだということが腹落ちしました。

アサーションにご興味がある方へ、ご参考まで。
最初にこの考え方をアメリカから日本に持ち込んだのは、平木典子さんだと  聞いたことがあります。アサーションで検索すると多数書籍が出ていますので、読みやすいものから始めるといいのかなと思います。

アサーション・トレーニング ―さわやかな〈自己表現〉のためにという本が、参考図書になっていた記憶があります(もう十数年前のキャリアカウンセリングの講座での話ですが…)。

今読むなら、マンガでやさしくわかるアサーションという書籍が気になります!



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