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モネとリサイタルと。

先日、サックスのリサイタルを聞きに行った。初心者の私でも知ってるくらい有名な先生率いるカルテット。

わたしは知らないクラシックの曲を聞いていると眠くなってしまったりすること多々ありw 今回は全く予習しておらず、ほとんどの曲をはじめて聞く状況だったのだが、音色が美しすぎて、夢中になって聞いていたらあっという間に終わってしまった…!
聞きに来られて良かった。
リサイタル終了後、爽快感に包まれた気持ちで、心からそう思った。


この感じ、いつかも同じようだったな〜と思って振り返ると、モネ展に行ったときだ。
いつも美術館を見て回った後はぐったりするのが、モネ展ではそれがなかった。
これについて、先日読んだ原田マハさんの本で言語化してくれていた。

「モネは心から絵が好きで、どんな苦悩があっても、よろこびをもって絵を描くことを手放さなかった画家です」
「モネの作品を見て、不幸せな気分になる人は一人もいません。みんな幸せな気分になるのは、モネのよろこびが画面を通して伝わってくるからだと思います」


リサイタルで演奏されていたのはほんとうに大御所の先生で、演奏後の表情を拝見してもポーカーフェイスすぎた(他の奏者の方は微笑んでいるかたもいらっしゃった)。こういった演奏会はこれまでも何度となく経験されているはずで、別に楽しくないのかな、と思っていたけれど。

マハさんが考察するモネと同じように、音楽のよろこびを表現していたからこそ、聞く側は爽やかな気分を感じられたのかなと思う。
(聞き手の状態に左右されるのかも知れないけどね。)

自分の仕事でも、そういったことを何らかの形で表現できたらいいな〜なんて。表現をする余地のあるような仕事でもないのだけれど。行き当たりばったりで流れ着いた今の仕事だけれど、少しでもそんな風に向き合いたいなと思ったのでした。

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