コーラスグループ、フォレスタの方々に感謝！届け！

認知症の義母は歌が好きだ。

病気以前は、市民コーラスグループに所属し、毎週土曜日に活動をしていた。男女混声グループで、時折、市民ホールでコンサートを開催する、本格的な活動だった。
「コンサート見に来て」と言われていて、「あ、発表会いつやったっけ？」と聞くと「コンサートな！」と言い直された。
気合いや心構えは真剣だった。

今では、デイサービスに行くことを『デイサービス』という言葉に馴染みがないため、「今日はコーラスの日ですよ」と言っている。

BS日テレ　月曜日19時~ 　「BS日本・こころの歌」で『フォレスタ』というプロのコーラスグループが、童謡から演歌、歌謡曲まで何でもかんでもコーラス調で、抜群に上手く歌い上げる番組がある。

それを初めて見た時、義母は前のめりで見始めて、終了すると、「はっきり言って、こんな舞台や伴奏があったら、おかあさんだって歌える！」と興奮していた。

義母が好きな番組が見つかって良かった。毎週録画し、退屈そうな時間に、繰り返しかけている。

ちょうど月曜日、いつもは、なかなか終わらない夕食が早く済んだ。
19時~の番組までに、寝るまでの行程を済ませれば、タイムリーで見られる、と思い、
「コンサート始まるから歯磨きしてしまいましょう、着替えてしまいましょう、」と急き立てた。

さあ、始まるよー、という時間に、夫(義母の長男)が帰ってきた。
「今日は何してたんや？」
「ご飯食べたか？」など、荷物を置いたり、服を脱いだり、ウロウロしながら聞いていた。
義母はだんだん、しかめっ面になり、
「せっかくコンサートに行こと思てたのに行かれへんやん！」と怒り出した。

おっと、、息子よりフォレスタが大事か？？

機嫌を損ねると戻るまでに時間がかかる。
夫と私は「行こう、行こう、フォレスタのコンサート、今度一緒に行こな、」と必死になってなだめに入った。

義母は、

「行かへん！あんたらあ２人と１匹とは一緒に行かへん！」

１匹？

コンサート会場に持ち込めることはないと思うけど、オカメインコも家族に加えてくれて、お義母さん、ありがとう。

あー、それより何より、フォレスタの皆様、番組スタッフの皆様、素晴らしい歌声で癒してくださりありがとうございます。
ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
コロナが落ち着いたら、本当のコンサートへ義母を連れて行きたいです。