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書けない日常への抵抗〜シス担15ヵ月の振り返り〜

1年2ヶ月ぶりにnoteで日記を書く。
去年の4月、思いもかけない展開で生まれて初めてシス担と呼ばれるモノになった。
それまでの経理部員としての生活から、あまりに乖離した世界が始まった。
書くことは自分の命綱なのだから、どんなに忙しくても、慣れない環境に振り回されても、仮に心動かされることがなくても、書くペースが落ちても、日常を綴っていこうと思っていたのに。
あっという間に日々の業務の波にのまれて、気づけば1年が溶けていた。

いや、正確には何度も書こうとしたのだ。けれど、あちこちにつまづいては頭から引き出しかけた言葉をポロポロ取り落としてきた。流れの底から空気を求めて水面へ指を伸ばすのに、なかなか波の表に手が届かない。そんな日々、そんな気持ちだった。
今も状況は変わらない。というか、今年度に入って流れはより激しく厳しくなっている。
だからこそ今書かなければ取り返しがつかない…そんな気持ちを3ヵ月抱えて走って、それでようやく今、これを書いている。

以下、まずは溶けてしまった1年を簡略に記しておく。

【昨年度からの主な担当業務】
*システム周りの法対応整備(個人情報保護法、電気通信事業法、J-SOXなど)
*システム絡みの社内ルール整備
*グループ企業のシステムよろず相談窓口
*グループ内特殊システムのセキュリティチェック
*グループ社員のセキュリティ教育&訓練の企画、実施

身分的にはシステム統括部門ガバナンス部コンプラ班ということになるのだが、なぜかセキュリティとの兼任スタートだった。
すべてが初めての体験、の毎日。正直、システムの知識もなければ法律の勉強もしたことがなく「なんで私が?」の連続だった。
コンプラ班リーダーの方針で、私の担当業務はほとんどがワンオペ対応。なんの知見もないので都度先輩方を質問攻めにして乗り越えようとするのだが、先輩方との基礎知識&言語の乖離が激しく、毎日が外国語状態だ。
教育のコンテンツ制作は、イベントホール時代の仕事に少し似ていてとっつき易かったが、制作物の作り込みがすぎる(ホールクオリティ?)と散々差し戻された挙句、企画したフィッシングメール訓練が過去最多の訓練失格者を出したため、「詐欺師」という渾名を贈られた。


そして今年度。
昨年度末にリーダーを含めた私以外のコンプラ班員がみな退職・異動し、コンプラ班は解体した。唯一のコンプラ班残党となった私は、今、セキュリティ班に吸収されて「セキュリティ業務」と言いながら、さほどの経験値のないままセキュリティとコンプラの仕事をしている。
さらに予算管理班の人員減の余波を受け、予算管理見習いとして経理業務に携わることに。
…もはや自分は何屋なのか がわからない。

今の仕事が嫌だ、という話ではない。自部の好きなところはたくさんあって、経理部に戻りたいかと問われれば、たぶんNOと答える自分がいる。
例えば、社の方針が早くストレートに伝わって来る組織風土とか。
皆忙しいからか、無駄な意地悪に遭遇しない、とか。
上司陣が比較的令和仕様でジェントルでクレバーとか(重要)。
ただ、人よりも環境に馴染むのが遅く、状況の変化に振り回されやすい私にとって、今の状況はかなりハードだ。
第1四半期は新しいジャンルの業務がどんどん積み増され、さらに実家等のプライベートでも予想外の展開が続いて、「坂道を息を切らして全力疾走」という感覚だった。

第2四半期もまた悪路が続く気配なので。
傾斜や石や横殴りの風に足を取られないように、日々に言葉の楔を打っておきたい。
経理時代のような週報なのか、月報なのか、今度こそ3行日記なのか。
何はともあれ「酔芙蓉日記」を再開し、書けない日常に抵抗していこうと思う。

こんな状況だからこそ、心をロックダウンしない★ サポート(創作系の勉強に使います!)も嬉しいですが「スキ」やシェアが励ましエネルギーになります♡ 応援よろしくお願いしますっm(_ _)m❤︎