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元教授、母親の卒寿をレストランでお祝いする その1:定年退職71日

以前の投稿(4/12)で、ChatGTPを活用している90歳の母親を紹介しましたが、一昨日、横浜で卒寿のお祝いを行いました。


そもそも「卒寿」という言葉を、恥ずかしながら、よく知りませんでした。調べてみると、「卒」の略字「卆」が、「九十」に読めることに由来しているそうです。ちなみに、次は白寿(99歳、「百」から一を引くと「白」)で、続いて百寿(100歳)がありますが、この二つは知っていました。

その先についてはよくわからなかったため義妹に調べてもらったところ、次は「茶寿」(108歳)で、これは「茶」の字を分解すると「十、十、八十八」になり、合計で百八になるとのことです。ここまでくると、もはや語呂合わせの域ですね。さらに驚いたのが、120歳のお祝いは「大還暦」でした。還暦が60年で元の暦に還ること、つまりもう一度生まれ変わるということですが(私も5年前に還暦を迎え、現在生まれ変わっていますw)、大還暦は2回目の還暦を迎えるということです。母には大還暦を目指して長生きしてもらいたいものです。ちなみに、「天寿を全うする」の「天寿」は 250 歳だそうです。これは、医療の劇的な進歩が必要ですね。


卒寿のお祝いは、庭のきれいなレストランでの食事(タイトル写真)と花のプレゼントにしました。その花がとても素晴らしいものでした(科学的にも)。nicolai bergmann 社のプリザーブドフラワーキューブアレンジメントというのですが(下写真)、花に特殊な加工が施されており、美しいだけでなく、非常に長持ちするそうです。同社のホームページ(注1)によると、飾る場所によりますが、日本では1〜2年ほど生花と変わらない美しさや色合いを楽しめるそうです(ヨーロッパではなんと10年!)。

プレゼントのプリザーブドフラワー


ドライフラワーはよく見かけますが、プリザーブドフラワーは全くの別物で、生花そのものの瑞々しさでした。ドライフラワーといえば、おしゃれなカフェなどで見かけますが、作り方は簡単で、茎を麻紐などで束ねて風通しの良いところで逆さにつるすだけで作れます。


一方、プリザーブドフラワーの作り方などについては「花物語り」のホームページ(注2)に詳しく紹介されていました。その前に、そもそもなぜ生花が枯れるかというと、主には水と栄養の不足ですが、さらに、花に含まれるポリフェノール、セルロースが作用して褐色になり、枯れてしまうとのことです。そこでプリザーブドフラワーを作るには、脱水と脱色の過程で、花に含まれるそれらの物質を抽出する(取り除く)ようです。

具体的には、まずアルコールで花を脱色し、次に着色料を数滴加えたグリセリン水溶液に茎を浸し、花が自力で吸い上げるのを1日待ちます。その後、乾燥させれば完成です。特に感心したのは、保湿剤としてグリセリンが使われている点です。グリセリンは沸点が 290 ℃と高いため、水に比べて蒸発しにくいという利点があります。また、薬局で入手でき、アレルギーの心配もほとんどありません。さらに食品添加物や医薬品としても幅広く使われていて安全性の高い薬品という点も魅力です。


今回は、とても美しい上に、長く楽しめる花をプレゼントすることができて、本当に良かったです。明日は、レストランでいただいた料理についてレポートします。

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注1:nicolai bergmann 社、ホームページよりhttps://shop.nicolaibergmann.com/original-flowers/preserved-flower-cube-arrangement.html
注2:花物語り、ホームページよりhttps://www.hanamonogatari.com/wppostplus/plg_WpPostPlus_post.php?postid=2470


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