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滑舌練習と電話用メモ(元教授のスケジュール管理 その6)定年退職 66 日目

今回は手帳そのものではありませんが、手帳に挟んでいる重要なアイテムを2つ紹介いたします。1つ目は、授業前の滑舌練習用のメモで、2つ目は以前少し触れたことのあるポストイットやメモ用紙です。


滑舌練習用のメモ

まず、滑舌練習用のメモです。20年近く前に文部科学省の教育改革のプログラム募集があり、その中で私たちは大学院教育の実質化と共に、プレゼンテーション能力、企業等の応用研究への関心、および国際的研究動向への関心を引き起こす演習授業を編成・実施しました。その際、プレゼンテーション能力の強化も重要視し、プロのアナウンサーを招いて、腹式呼吸の仕方から始まり、発音、滑舌、アクセント、短いコメントの言い方などをコーチしてもらいました。


実際、講演会などに行くと控え室でアナウンサーの方と一緒になることがありますが、皆さん開始前に滑舌の練習を何度も何度もして、口の動きをなめらかにしてからマイクの前に立っていました。それは、「白鳥やアヒルなど、優雅そうに水に浮かんでる水鳥は、実は水面下で必死に足で水をかいてる」かのようでした(追記参照)。それを見てから、やはりプレゼンは「技術と練習」が必要だと感じていました。


私も何回かプレゼン演習に参加させてもらい、その際に配付された「発音と滑舌の練習」は教授室のロッカーに貼り、授業や講演に行くときには必ず2,3回は口慣らし練習をしてから部屋を出るようにしていました(タイトル写真、長期間貼っていたので変色してしまいました)。ほとんど、ルーティーンになっていました。ということもあり、出先に行ってもすぐ使えるように手帳の中に縮小コピーして挟んでいました。

私の苦手だった、ヤ行とワ行


ポストイットやメモ用紙類

次に、ポストイットやメモ用紙類についてです。私はポケットや手帳に、名刺大のメモ用紙や各種ポストイットを常に持ち歩いていました。たとえば下写真にあるような電話用のメモですと、名前とコメントを書き込むだけで一瞬で正式なメモになりとても重宝します。特に、上司の方の電話中や会話中でも邪魔せずに、スッとメモを渡すことができ、とても便利です。

電話用のメモ、ポストイットで貼り付け可能です


若い頃はこの方法を知らずに苦労しました。話の腰を折らないようにと横で待っていると、気を遣っているつもりなのにかえって失礼になることがあります。「早急に対応が必要なのになんで早く言わないんだ」と注意されたことも何度もありました。そのような時、話を止めるのではなく、メモだけを横からスッと渡す技術を教わりました。

現役の後半には、逆の立場になりましたので、特によくわかります。どのくらい重要で、いつ対処して欲しいか簡単にメモをして、スッと渡してもらえると本当に助かるのです。必要であれば話を中断して対処しますし、そうでなければ話を続けます。これは相手に対する配慮にも繋がります。


そんな時に、メモ用紙でもよいのですが、ポストイットですと、手帳などにすぐ貼りつけてもらえます。

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<追記>
ちなみに、(動物園などでみてみると)実際には白鳥やアヒルも水面下では足を軽く動かしているだけだそうです、一体誰が最初に言い始めたのでしょう。まあ、教訓としては素晴らしいのですが・・・。


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