元教授、サバティカルでの海外滞在記 (8) :ハーバード・スクエアの街並み @ボストン(定年退職154日目)
マサチューセッツ州ボストンを訪れるのは、今回で3度目となりました。1度目は30年前(留学中)の旅行で最初の滞在地として(note, 6/19)、2度目はこの地での国際学会の参加(note, 7/23)でした。この街には刺激に満ちた魅力があり、語りたいことが山ほどありますが、本日はその一面をご紹介いたします。今回の訪問は、サバティカルでの海外滞在の途中で、アメリカ化学会に参加するためのものでした。
学会は、ボストン・ウォーターフロントのウェスティンホテルで開催されました。近隣のホテルは満室だったため、宿泊先は少し遠くなりましたが、隣町ケンブリッジのハーバード駅近くのホテルを選びました。地下鉄レッド・ラインで会場へ1本で行けるため便利です(下写真)。MITのある駅も同じラインでわずか2つ隣です。今回、両大学を公式に訪れる予定はなかったのですが、以前の滞在では時間がなく、大学街の雰囲気を十分に味わえなかったという思いもあり、今回はハーバード大学周辺の散策も楽しみにしていました。
宿泊したのは、大学の学生街が広がるハーバードスクエア(ハーバード広場)の近くにあるチャールズホテル。ホテル館内には大学に関連する展示が数多く飾られ、私の部屋にも、ある教授の講義風景を描いた絵が飾られていました。インターネットで調べると、その絵は有名な絵で、アーティストのダグ・ヒルソンが講義をしているときのスケッチで、「ダグは自分の講義が大好きだった」というキャプションが添えられていました。また、チャールズ川の橋とボートを題材にした物理学の解説パネルもあり、アカデミックながらも遊び心を感じさせる空間でした。
(下写真をどうぞ)
学会会場への移動には、毎日レッドラインを利用しました。7日間有効なチャーリー・チケットというカードを購入し、定期券のように使いました。朝食は、せっかくなのでハーバードスクエアにある学生に人気のベーカリー「Tatte」でとることにしました。初日のメニューは卵焼き、チーズ、ベーコンのサンドイッチとスープで(タイトル写真)、あまりの美味しさに、滞在中は毎朝通ってしまいました。2日目は前夜のアルコールの影響でスープとクロワッサン、3日目はほうれん草とゆで卵の山盛りサラダと具沢山スープを選びました。(下写真をどうぞ)
下に、地下鉄レッドラインの入り口があるハーバードスクエアの写真を載せました。パラソルの下では多くの人がくつろいでいました。昼間は観光客が多いようでしたが、夕方以降には地元の人たちがチェスを楽しむ姿が多く見られました。その近くの店で、日本の「きのこの山」が「Chocorooms」という名前で売られていたので、懐かしさに負けて夜食用に購入しました。
大学街ならではの利点として、多くの本屋やキンコーズがありました。アメリカの書店の魅力は、書籍はもちろんですが、カフェが併設されていることも多く、本を入れるおしゃれなトートバッグなども販売しているのが特徴です。この時も、お土産用にいくつか購入しました。中でも元米国大統領J.F.ケネディの言葉が書かれたバッグは、プレゼントした英語の先生が重要な会議にまで持って行ってくれたそうで、私までうれしくなりました(笑)。
キンコーズに関しては、最終日の夜、インターネットで航空券を受け取り印刷する必要があった際に、お世話になりました。ホテルのフロントでは対応できないと言われ、ダメ元で近くのキンコーズに駆け込んだのです。閉店時間後だったにもかかわらず、従業員の方が電気をつけて親切に対応してくださり、無事印刷することができました。
次回は、アメリカ化学会とハーバード大学内の様子についてお伝えします。お楽しみに!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?