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元教授、なまってる?(その1)定年退職49日目

実は私は関東、具体的には茨城県水戸市の出身です(タイトル地図:注1)。ただし、関東に住んでいた期間と現在住んでいる関西の期間がほぼ半々、むしろ関西の方がやや長いくらいです(下地図:注1)。特に大阪が一番長く、関西弁にも慣れていますが、話し方はどうやら中途半端なようです。九州出身ですか? と聞かれることもあります。なぜでしょうか?

茨城県と大阪府


茨城県は方言が多いことで有名です。東京に中途半端に近いこともあり(水戸から上野までで約100 km)、テレビなどでもよく話題にされています。まず、県名すら「いばらき」なのか「いばらぎ」なのかはっきりしません。ちなみにパソコンでは、どちらで入力しても「茨城」と変換されます。先日、ついに県知事が「き、についている点々」を切り取って、風船か何かで空に飛ばすパフォーマンスをしていました(笑:下写真)。しかし、今でも茨城県の田舎に行くとお年寄りは「いばらぎ」と言います。彼らはなまると何にでも濁点がつくので、「いばらき」と言っているつもりで「いばらぎ」となってしまうためです。

県知事による、いばらぎ濁点摘出の儀
濁点宇宙発射

ということで、私からすると県名はどちらで呼ばれても良いのですが、もっとややこしいのは独特の方言です。関西にもたくさん方言がありますが、なんとなく理解できるものが多いです。しかし、茨城方言の「ごじゃっぺ」、「いしこい(いしけー)」、「あおなじみ」、「いがっぺ」、「ごせっぱらやける」など、わかります?


一方で、茨城の「微妙な」方言というのもいくつかあります。たとえば、「ある(歩)いている」を「あるってる」と言いますが、これ、わかりませんかね? 私は授業中に「今日はあるって大学に来た」と言ったら、「飲んで来たんですか?」と笑われました。「明後日」のことを「あしたあさって」と方言で言うのですが(明日の次の明後日という意味)、「どっちですか?」と聞かれたりもしました。奥様は、ゴミ捨てに行こうとした時、うちの母から「ゴミ投げにいくなら、これ着な」と上着を渡され、「ゴミを振りかぶって投げる絵が浮かんだ」と驚いていました。


ただ関西弁も、最初は全くわかりませんでした。大学入試の時、水戸の同級生4人と初めて関西、それも京都に受験に来ました。忘れもしません! 夕方、御所近くの古い旅館に到着すると、玄関に年配の仲居さんが出てきて何かを言ってくれたのですが、「ぼん・・・」、聞き取れません。「ぼん(坊やたち)」しか理解できず、ここは外国か!と、顔を見合わせて笑ってしまいました。1週間ほど滞在しましたが(当時、入試は3日間でした)、結局、関西弁(京都弁)には全く慣れませんでした。


しかしその後、京都に10年以上住んでいたので関西弁にも慣れました。大学の友人たちも、実は結構全国各地から来ていましたが、わからない関西弁を挙げて笑い話にするようになりました。そして「えれーしれーうめーまんじゅう(とても白くて美味しい饅頭)」などと岡山弁丸出しだった友人でさえ、少しずつ関西弁に慣れていきました。


その中でも、絶対に変わらないのが大阪弁でした。なんて強いのだろうと、脅威に感じました。


書き始めてみるといくらでも話題が出てきます。明日からも少し続けますので、お楽しみに!!

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注1:Yahoo地図、wiki より
注2:茨城新聞動画ニュース(YouTube)より


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