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創作をまた始めよう

創作だ。

創作は私にとってとても身近なもの。身近だったもの。
音楽とイラストと、自分を表現することは好きだった。私はここにいるよ!って感じがして。それ以前に作業そのものが、没頭することが好きだった。

けど最近はどんどん遠ざかっている。何か一つ作り上げるのがとてもエネルギーがいることのように思えてしまう。以前ほど集中できないし、それがわかっているから取り掛かるのも一苦労。
大学ではデジタルイラストを学んでいるが課題なんてまるで手につかないし、狂うぐらいに同じ曲を繰り返し弾いていた楽器すら触らなくなってしまった。

私は創作をする私が好きだった。なにかに夢中になって、時間があっという間にすぎてしまう感覚が好きだった。私のあらゆる好きが創作に詰まっているのに、離れていってしまう自分が不思議で悲しくて。私は何が好きなんだろうと悩む日々が続いていた。

今星野源のエッセイ『そして生活はつづく』を読んでいる。私の好きだった音楽で日本に、いや世界に名を広めているいわば成功者。音楽の他にも多くの才能をもって活動されている。そんな人のエッセイ。
読めば中身はすごく普通の人。世間で光に当たりながらも、うちに帰れば一人、生活をしなければならない。この生活が下手くそらしい。
本を読みながらあははと声に出てしまうほど笑える文才はどうしても隠しきれないが、この人も同じ人間なんだと思わせてくれる。

こんな私でも生きてるよ。
このメッセージが聞こえて、なんだか心が軽くなった。

真面目すぎて頑固で、一人っ子で甘やかされてきたから他人に怒られる耐性がなくて、そんな自分があと数年で社会でやってかなきゃ行けない不安は10代からずっと。悩んでちょっと光が見えたと思ったらいつの間にか見失っての繰り返しだった。
でもそれでいい。好きとかわからなくたっていい。そもそも社会の枠に綺麗にハマる必要もないのかもしれない。
創作から離れてしまうきっかけや理由はいろいろあったけど、久しぶりに自分にもできそうなことが見つかった気がした。それがこのEssayVlog。カテゴリーの名前はこれで合っているのか未だにわからないが、とにかくこんな私でもここまで生きてきたことを創作として残したい。創作は負の感情をも活かしてくれるから。形になれば誰かに届けられるかもしれない。

続けられるのかわからないけど、とにかく今は行動だ。止まってしまったらそのとき考えよう。今までもそうやって生きてきたはずだから。


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