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力んでしまうffが気持ちの良いものに変わった理由/ピアノ/レッスンログ

『ff』

フォルティッシモ。

・とても強く
・とても大きく

と訳され、
そのように教わる
フォルティッシモ。

しかしこれが
力んじゃってうまくいかない!

ということ、
ありませんか?

これがレッスンの終わりには
気持ち良いものへと
変化をしました。

さてその理由とは?

フォルティッシモって何だろう?

〝とても強い〟のは何か?

さて

とても強い=音量を大きくすること

でしょうか?

もしそうだとして

音量を大きくしたい時は
どんな時でしょうか?

ここに
フォルティッシモを
再考するヒントがありそうです。

さらに
今回はピアノ演奏の中での話ですが
他の楽器や歌にも通じる内容に
なりそうです!

〝とても強い〟のは感情

例えば大きな声を出す時は
どのようなシーンでしょうか?

・あぶない!(と危険を知らせる)
・おーい!こっちだよー!(と呼ぶ)
・おいしいー!(と叫ぶ)

どれも感情の高まったシーンでは
ないでしょうか?

とても強いのは【感情】

なのです。

その結果、
音量が大きくなるのですね。

結果をそのまま行おうとすると力みが生まれる

大きい音量は感情の【結果】

そう捉えると、フォルティッシモは
音量を大きくしてください、
という注意書きではなく

ここで感情が高まる!

という感情の動きなのです。

結果は文字のごとく、
プロセスを経てきた後に生まれるもの。

しかし結果をそのままやろうとすると
プロセスが無くなります。

そのすっとばしたプロセスを
力みで埋めようとする

という仕組みです。

エンドゲイニング、という言葉

・突貫工事
・付け焼き刃
・本末転倒

などとも同じような意味、
と言っても
良いのでは、と思っている

エンドゲイニング

という言葉があります。

これは
アレクサンダーテクニークに触れると
接する言葉です。

しかし
これはある程度生きている方なら、
この法則に薄々気づいている、
さらにこれで失敗した経験がある、など
心当たりがあるのではないでしょうか。

◆エンドゲイニング(End Gaining)

end=結果
gain=獲得する

結果に
直接手を伸ばして獲得しようすること、
というような意味です。

これが悪いことです、
といった教えではなく

これを実現しようとすると
(プロセスをすっとばすことになるので)
力みが生まれて
結局はうまくいかない

というものを表した言葉です。

まとめ

今回はまず
フォルティッシモを再考したことで
その捉え方が変わり

さらに
結果に直接手を伸ばす時に力みは生まれる
と知ることで

『何をしたらフォルティッシモを
気持ちよくできるだろう?』

と建設的に考える道に
進むことができました。

実際には
曲の最後の2つの和音が
フォルティッシモ、
というシーンでしたので

(少し前のフレーズから)
プレゼントを用意して
包んでいって
リボンをかけて

最後に『ギュッ!っとリボンを結ぶ』
(=フォルティッシモ)

という
プランにしてみたら
ご本人も満足の
豊かな音色かつ大きな音量の
力みのないフォルティッシモが
実現しました!



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