好奇心は猫を殺すか
【チャレンジ 11/20】
“Curiousity killed the cat”.
好奇心は猫を殺す
イギリスのことわざだそうな。
猫は9つの魂を持つとされる。時には、100万回生きちゃったりするので、やはり猫には不死のイメージが付きまとう。
そんな、なかなか死なない猫ですら好奇心のために命を落とすことがあるということわざである。
好奇心は猫をも殺す。
使いどころとしては、他人の事情に首を突っ込みがちな人に対して戒める場合などだろうか。
なるほど、好奇心とは危険なものである。
2ch、洒落怖の有名な話にも危険な好奇心という話がある。
また、私が大好きな漫画のひとつに阿部共実先生の「空が灰色だから」が挙げられるのだが、その2巻にも好奇心にまつわる話がある。
「こわいものみたさ」というタイトルの話だ。読んでない人には初見で楽しんで欲しいのでさわりの部分だけ紹介しよう。
主人公のクラスメイトは
私 極度の怖がりにして極度の怖いもの 見たがりなの
と言う。
その子は、チェーメールのリンクも怖いと知っていながら開いてしまう。
そんな主人公とそのクラスメイトは、ある日廃れた空き家に行くことになって……。
といった話である。
人は往々にして、危ないことに首を突っ込み、危険な目にあう。
んで、後悔する。
でも、しょうがないじゃない、気になるんだから。
しかし、そんな好奇心が人を生かすこともある。
自殺の名所に「コンニャクって凍らせるとどうなると思う?」「イクラを炒めると・・・どうなるかな?」って書いた紙貼ったら自殺者が減ったってさ
これは一時期ネットで話題になったコピペである。
私はこの話が好きだ。
好奇心は人を生かすこともあると言ってくれているからだ。
好奇心とはすなわち原動力である。
何かが「気になる」という気持ちが、疑問を解明し、課題を解決し、知識を深める。
好奇心を面倒の一言で片付けて飼い殺すことだけはしたくない。
気になることに直ぐに向かっていく、そうして好奇心を養っていきたいものである。
ところで、最初に挙げた
“Curiosity killed the cat”
だが、続くフレーズとして、
“but satisfaction brought it back”.
というものがあるそうだ。
好奇心は猫を殺すが、その満足によって息を吹き返す。
やはり、好奇心とは危険なものでありながら、人生を豊かにし得るもののようだ。
おまけ 自殺の名所の貼り紙コピペの初出について
これは初出を探してみると、どうやら2ch発祥ではないらしい。
コピペの日付が、探した中で最も古いものは2008/6/20 15:47:47となっている。
しかし、2000年に発刊された漫画に同様の話が載っているのだ。
水田恐竜「ぱんぷきんブルマ」の2巻である。
Candy Factoryという話の人物紹介に次のように書かれている。
自殺願望だった女性2巻に登場。自殺の名所で飛び込み自殺をしようとしたが、「コンニャク凍らせるとどうなる?」や「イクラを炒めるとどうなる?」という看板を見て一旦家に帰り、しまいには自殺する気が無くなった(彼氏が彼女を見つけた時はイクラを炒めながら「自殺はやめた」と告白した)。(ぱんぷきんブルマ - Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B1%E3%82%93%E3%81%B7%E3%81%8D%E3%82%93%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%9E)より)
この漫画は国会図書館の蔵書にないようですぐには確認できないが、中古品がAmazonに出品されていた。
時間があるときに読んでみたい。
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